某月某日
今抱えている仕事。レギュラー原稿×4。イレギュラー原稿×2(エッセイ、評論)、ProjectTY書き下ろし。
やらなければならないこと。主催する会の準備×1。
集中して仕事読書をしていた一日。ここまで溜まれば一気に書ける、という段階までまず読んでしまう。ほとんど外出しなかった。
昨年11月に東方紅楼夢で大阪に行ったときのことも書いておこうと思う。前日から大阪入りしたのだが、その日はちょうど静岡市の一箱古本市にあたっていた。せっかくなので途中下車して立ち寄る。正式名称は「しずおか一箱古本市 駿府・鷹匠町ちいさな古本市」だ。鷹匠町は駿府城の南側を走っている通りで、複数の古本屋がある。まずは古本市の会場にもなっている水曜文庫、その向かいにある栄豊堂書店古書部に立ち寄る。ここで購入したのが由比の桜えび漁について書かれた『駿河湾桜えび漁九十年史』である。旅先で大型本を購入してしまうのは愚かな行為だが、これは仕方ない。桜えび漁に詳しくなろう。
その栄豊堂書店の並びに古本市の店が集まった一帯があった。ここでケイブンシャの『全怪獣怪人大百科』昭和56年版を発見した。表紙なしだが、持っていない年度なのでこれも仕方ないであろう。安かったし。もう一冊内山節『山里の釣りから』(岩波書店同時代ライブラリー)も購入。これは道すがら読むためである。
北西に向かって歩いていき、まずはブックスランド馬場町店。外の均一棚が魅力的な店だ。昭和の少年漫画誌があったので、必要な号がないか丹念に調べる。そこからすぐのところにあるのが、愛して止まないあべの古書店。先日「秘密のケンミンSHOW極」でちらっと映ったとき、一目であべの古書店だとわかった。常に呼ばれているのである。戦争関連書が充実している店だが、慰問関係のところで気になる本があり、しばらく悩んだ。結局買わなかったのだが、代わりに藤原審爾『涙ながして、また夜』(新潮社)を見つける。ハードカバーだし、持っているかもしれないが、これまた仕方ないではないか。
あべの古書店から繁華街方面に向かって両替町。ここにあるのが学術書が豊富な安川書店だ。そろそろ時間が無くなってきたので駆け足で眺めるに止む。また来ます。そこから駅方向に歩いて太田書店七間町店で時間切れになった。さあ、大阪に向かわなくては。