ずしりと重いリュックを背負って家を出る。浪曲「じゃりン子チエ」の会で配るチラシの束が入っているのである。A4の紙を10センチ以上束ねると本当に重たい。ワークマンで買ったリュックだからいいようなものの、華奢な作りだったら壊れている。
開演は14時なのだが、会場には13時からしか入れないので短時間でばたばたと動く。あとでいろいろと問題点が発覚したが、次回以降の課題とする。前回ドームホールで行った際は受付のやり方に問題があったので、それも気を付けないといけない。
13時半開場。すでに列ができていて、お客さんが次々に来られる。真山隼人初の手ぬぐいもどんどん売れていく。『じゃりン子チエ』コミックスも売れる。いいことだ。
14時開演、遅れてくる人がいるかもしれないので、前半は会場の外で、扉を通して聴いた。12/7東京初演の「チエちゃん登場の巻」である。少し短縮するかと思ったが、フルバージョンだったようだ。マクラこみで55分あった。中入りを15分とる。その中入りの間にも手ぬぐいとコミックスが売れる。
後半は中に入って聴いた。猫ズ主演の「小鉄とジュニア」である。「お好み焼き屋のおっちゃん」こと堅気屋の百合根も初登場だ。堅気屋のお好み焼き、子供心に美味そうだなと思っていた。コミックスに作り方が載っていたことがあって、真似をして焼いたっけ。
「小鉄とジュニア」が、父の仇をとろうとするジュニアと小鉄の墓場の決闘がくらいまっくすとなる。そこへの道行きも名場面だが、さくらさんがおもしろい手を弾いた。低音で不安感が高まるような面白い三味線だ。あとで隼人さんに確認したら、京山華千代のものだという。なるほど。このじゃりン子チエ浪曲、原作を忠実に再現するのはもちろんのこと、三味線にも工夫があるので聴く機会があったらぜひそこも楽しんでいただきたい。
16時前に終演。出てくるお客さんの顔を注意して見ていたが、みなさん楽しんでくださったようでよかった。さらに手ぬぐいとコミックスが売れる。よかったよかった。
近所でお手伝いをしてくださったHさん、Tさんにも来ていただいてささやかな打ち上げ。次回は大阪は12月、東京は来年2月ごろになる予定である。