杉江 松恋
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電撃座通信 春風亭柳若×三遊亭楽天「若いおじさんの会 ハローワーク編 ♯1」20170123
「若いおじさんの会」は東京の4落語団体の中で「若い=入門10年未満」「おじさん=入門時すでに33歳以上」の二ツ目にお声がけして開始した落語会シリーズだ。落語芸術協会から春風亭柳若さん、落語協会から柳家さん光さん、五代目円楽一門会から三遊亭鯛好さん、落語立川流から立川寸志さんをお迎えし、2016年はリーグ戦形式で覇を争っていただいた。その続篇としての「...
電撃座通信 立川談幸「立川談幸 内藤新宿の会」20170118
立川談幸さんが落語立川流から落語芸術協会に移籍したのは2015年1月のことである。今では芸協の定席に出演する姿もすっかりおなじみのものとなり、暫定的に前座修業をやり直すことになった二人の弟子も、立川吉幸さんが2016年3月に二ツ目に復帰、幸之進さんも今年3月での再昇進が決定した。団体を変わったために生じた過渡期も終わりを迎えたといえるだろう。 ...
電撃座通信 瀧川鯉津×春風亭昇羊「コイツDEショーYO! #4」20170117
だいぶ時間が空いてしまったので、忘れないうちに1月の電撃座公演の記録をつけておくことにする。 2017年1月17日の「コイツDEショーYO!」は1974年生まれの瀧川鯉津と1991年生まれの春風亭昇羊、前座修業の年季は近いが年齢は一回り以上も離れた凸凹二ツ目コンビによる会の第四弾だ。この日の番組は以下の通り。 雑排 鯉津 河童祭りの...
世界がすべてヤフー化される前に語っておきたいこと 斎藤文彦『昭和プロレス正史(上)』刊行記念トーク(下)
2016年末に新宿5丁目のトークイベント会場HIGH VOLTAGE CAFEで行われた斎藤文彦『昭和プロレス正史(上)』刊行記念トーク・レポート。最終回は、脈々と受け継がれる「プロレスの所作」の関心から、プロレスという文化を語るため、歴史を無機質なものにさせないために必要なある大事なこととは何かという話に広がっていきます。斎藤さんのプロレスに寄せる...
フミ・サイトーの原点はあのコラムニストだった 斎藤文彦『昭和プロレス正史(上)』刊行記念トーク(中)
2016年末に新宿5丁目のトークイベント会場HIGH VOLTAGE CAFEで行われた斎藤文彦『昭和プロレス正史(上)』刊行記念トーク・レポート。第二回は「プロレスをいかに見るか。いかに語るか」という話題から、斎藤氏のコラムニストとしての源流を遡るような方向に進んでいきます。あ、なるほど、という杉江の驚きをぜひ共有していただければと思います...
活字プロレスの歴史にちゃんと向き合おう 斎藤文彦『昭和プロレス正史(上)』刊行記念トーク(上)
2016年にも多くのプロレス関連本が刊行された。その中で杉江が最も感銘を受けたのが、斎藤文彦著『昭和プロレス正史(上)』(イースト・プレス)だったのである。プロレス記者の草分けである田鶴浜弘、日刊スポーツを主戦場として原稿を量産した鈴木庄一、東京スポーツ記者として現在のプロレス〈神話〉成立に一役買った櫻井康雄らを中心に、いかにプロレスが「語ら...
bookaholic ラジオショー第1回のpodcast公開が始まりました!
杉江松恋です。昼間、眼科検診を受けて、瞳を広げる目薬をさしてもらったものでまだ世界が光り輝いて見えます。ベラドンナ怖い。 去る1月30日(月)に第1回を開催した「bookaholic ラジオショー」は公開形式でpodcastの録音を行うイベントです。第1部は翻訳、第2部は国内小説について、という構成でこれから進めていこうと思っています。昨年末に...
チミの犠牲はムダにしない! その18『借金2000万円返済記』快楽亭ブラック
このへんから現在の「芸人本書く列伝」(『水道橋博士のメルマ旬報』連載)につながってくる。文中で「師匠」と書いているが、芸人に対する尊称をどうするか、このころはまだ決めかねていた。現在は芸界の人間ではないので、と割り切って実際にお会いした際なども一切「師匠」とは呼ばないようにしている。現在の自分から見るととても違和感がある文章なのだが、過去のものであるので、...
チミの犠牲はムダにしない! その17『元気です!!!』
この原稿を書いた時点では、春一番氏があんなに早く亡くなってしまうとは夢にも思わなかった。どうぞ安らかにお眠りください。 =============================== 杉江松恋のチミの犠牲はムダにしない! 第17回「元気です!!!」春一番(幻冬舎) 私の中で春一番が「ひょろひょろの肉体のくせにアントニオ猪...
チミの犠牲はムダにしない! その17『男子のための人生のルール』玉袋筋太郎
『男子のための』とあるが、いつまでも親子が対話を絶やさずにいるにはどうしたらいいか、ということについて書かれた本だ。すべての人に読んでもらいたい。 =============================== 杉江松恋のチミの犠牲はムダにしない! 第17回「男子のための人生のルール」玉袋筋太郎(理論社) 前三回の更新では...