杉江 松恋
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チミの犠牲はムダにしない その16『試みの地平線』北方謙三
この連載で初めてミステリー作家の著書を扱った回。ちなみにこのあと、ホットドッグプレスの北方謙三特集号をいただいたので、機会があれば研究成果を別途発表したい。 =============================== 杉江松恋のチミの犠牲はムダにしない! 第16回「試みの地平線」北方謙三(講談社) 北方謙三といえば髭に...
チミの犠牲はムダにしない その15『赤塚不二夫のことを書いたのだ!!』武居俊樹
2回連続で赤塚先生のことを書いている。 ゲッツさんのところに寄稿した中でいちばん好きな文章がこれだった。赤塚先生について書こうとすると、いつも背筋がピッと伸びるような気持ちになる。 =============================== 杉江松恋のチミの犠牲はムダにしない! 第15回「赤塚不二夫のことを書いたのだ!!」武居...
チミの犠牲はムダにしない! その14『これでいいのだ。』赤塚不二夫
杉江松恋のチミの犠牲はムダにしない! 第14回「これでいいのだ。」赤塚不二夫(メディアファクトリー) 『これでいいのだ。』は、タイトルですぐおわかりのとおり、あの不世出のギャグ漫画家・赤塚不二夫の著書である。赤塚先生が北野武、立川談志、タモリ、松本人志といった偉大な芸人、アラーキーこと荒木経惟、小説家・柳美里、そしてなぜかカリフォルニア生...
チミの犠牲はムダにしない! その14『ポエム番長』マッコイ斉藤&ピエール瀧
杉江松恋のチミの犠牲はムダにしない! 第13回「ポエム番長」マッコイ斉藤&ピエール瀧(サンクチュアリ出版) 最近、番長って見かけなくなったよね。やっぱ、ドラフト会議はあの独特の巻舌で司会してもらわないと盛り上がらないし、あのヅラがオンエア中にずれるんじゃないかってドキドキしながら見守るのが好きだったのに……ってそれはパンチョ伊東だ。 ...
チミの犠牲はムダにしない! その12『100%ぶっちぎり体脂肪!』腹肉ツヤ子
ゲッツ板谷さんのWEBでは私もミステリーという要素を封印して原稿を書いていた。なので、こういう風な引き文句から始まる回があるのである。後に腹肉ツヤ子氏はミステリマガジンで連載を始めることになる。イラストワンポイントの起用かと思っていたのでびっくりした。びっくりといえば最後についている「お詫びと予告」にも驚いた。そんなことしていたのか、私。 =...
チミの犠牲はムダにしない! その11『ベルマークのひみつ』高井ジロル
ファイルを見てみたらその10も行方不明であることがわかった。見つかったらそのうちに追加します。 ============================== 杉江松恋のチミの犠牲はムダにしない! 第11回「ベルマークのひみつ」高井ジロル(日本文芸社) 小・中学校時代のクラス会というものに行ったことがない。先日帰省した際に中学...
チミの犠牲はムダにしない! その9『笑点写真集』
チミの犠牲はムダにしない! 第9回『笑点』(日本テレビ) 2006年5月14日をもって、人気番組「笑点」の三代目司会者である三遊亭円楽が降板する。円楽の就任は1983年1月9日のこと。以来23年間にわたって司会者を続けてきた番組の顔が抜けてしまうのだ。おまけに病気療養中だった林家こん平も降板が正式決定。後釜には、代理出演で師匠の穴を埋めていた...
チミの犠牲はムダにしない! その8『3P(トリオリズム)』叶恭子
チミの犠牲はムダにしない!第8回『3P(トリオリズム)』叶恭子(小学館) 寒い冬、背中を丸めて歩いていませんか? ――というわけで、今回は背筋をしゃんと伸ばしてくれる、人生の美学を説く本を紹介しようと思ったのである。しかしあれだ、あまり無いものですね。読むだけで背筋が真っ直ぐになるような本というのは。素晴らしい人生読本というのは、私の定義では...
チミの犠牲はムダにしない! その7『日本文学ふいんき語り』麻野一哉・飯田和敏・米光一成
杉江松恋のチミの犠牲はムダにしない 第7回 『日本文学ふいんき語り』麻野一哉・飯田和敏・米光一成(双葉社) 中学校のころさ、国語の授業ってなんか嫌じゃなかった? あえて中学生風に書き出してみました。でもどうだろう、国語の授業。好きだったという人はあまりいないのじゃないかしら。私の考えでは、嫌いな理由というのは二種類ある。一...
チミの犠牲はムダにしない! その6『悪趣味ゲーム紀行』がっぷ獅子丸
杉江松恋のチミの犠牲はムダにしない 第6回 『悪趣味ゲーム紀行』がっぷ獅子丸(マイクロデザイン) 私はゲーム業界についてよく知らない。その業界で働いている知人もあまりいないのである。この欄で次回取り上げる予定の『日本文学ふいんき語り』(双葉社)の著者である米光一成さんが、存じ上げている中ではもっとも有名なゲーム関係者なのだが、よく考えた...