本以外の話題
一覧
杉江松恋不善閑居 起承転結の承と転がいちばん楽しい
某月某日 朝からがんばってProjectTHDの進捗率を70%まで上げた。ここまで来ると、あとは残りの字数を気にしながら書かなければいけないことを漏らさずに進めるモードに入るので、最終段階は近い。 昨日は書いているうちに、あ、これ入れなくちゃ、入れたほうがおもしろいな、という要素が降ってきて、それをつっこんだら一気に立体化した。最初からか...
杉江松恋不善閑居 原稿を書き進められなくなったときは
某月某日 前日から書き続けてなんとか手を止めずにそのまま行くことに成功した。途中で何度かわからなくなり、もう続けられないのではないか、と思う瞬間がやってくる。そんなときは、 1)何度か読み返して、自分が書いたことを理解してみる。 2)とにかく新しいことを付け足して、それまで書いたものにつながらないか試す。 3)風呂に入る ...
杉江松恋不善閑居 チェンジ・オブ・ペースに救われる
某月某日 相変わらずProjectTHDに取り組んでいるのだが、手が止まってしまい、24時間ぐらい机の前でうんうん唸っていた。 これには原因があって、新しいクレジットカードが届いたので、定期的な支払いなどをそっちに切り替える作業をしていたら、頭が回らなくなってしまったのである。大事な原稿を書いているときは、そういう熱中しがちなこと...
杉江松恋不全閑居 フリーランスだけど自分の勤務評定をしてみる
某月某日 本日から自分の勤務評点をつけてみることにする。 といってもどこかに就職したり、会社組織を作ったりしたわけではない。 フリーランスはいくらでも怠けられる職業なので、自分がどのくらいライターとしての寿命を延ばせる行為をしているか、業界の振興に役立っているか、を数値管理しようと思い立ったわけである。 寿命を延ばす行為とはつ...
3/9(土)18時~桃川鶴女『鶴女の恩返し』出版記念講談会
お知らせです。 来る3月9日(土)はアートスペース兜座(中央区日本橋兜町11-10)で午前・午後・夜と1日3公演を行う演芸会〈スギエゴノミ〉です。目玉は夜の部。先年末に初の著書『鶴女の恩返し 師匠田辺一鶴へ弟子鶴女が贈る涙と笑いの講談道』(聞き手・杉江松恋。扶桑社) を上梓された桃川鶴女さんの講談独演会で「南部坂雪の別れ」と「明治...
杉江松恋不善閑居 小田原「本屋南十字」
某月某日 小田原市在住の作家さんにインタビューする仕事があった。ちょうど藤沢の有隣堂で古書フェアがあったので、帰りがけに寄ろうと考えていたのである。 話ははずみ、小田原駅まで戻ってきたときにはもう午後六時近くなっていた。これからだと、さすがに古書フェアには遅すぎる。では近隣の古本屋に寄っていくか、と思ったが、あいにく小田原駅前の高野書店は...
杉江松恋 茅ヶ崎「古書 書肆楠の木」
某月某日 (承前) 青春18きっぷを使って静岡県富士市の渡井書店に12年ぶりに行った帰路のこと。 列車に揺られていてふと気づいたのだけど、神奈川県内の東海道線沿いにもしばらく行ってない古本屋がいくつかある。たとえば辻堂駅の古本つじ堂などは、前回いつ行っただろうか。平塚の萬葉堂書店のように、ご無沙汰しているうちにいつのまにか閉店してし...
杉江松恋不善閑居 岳南電車と本吉原「渡井書店」
某月某日 この年末年始には青春18きっぷでいくつか日帰り旅行をした。行く先のひとつが静岡県の富士市である。目的は二つあった。 一つはJR吉原駅から出ている岳南電車に乗ることだ。東海道本線沿いの静岡県内には三つの魅力な第三セクターと私鉄がある。SL運行で有名な大井川鐡道、かつての姫街道に相当する場所を走る天竜浜名湖鉄道、そして岳南電車だ。富...
杉江松恋不善閑居 寿々木米若を訪ねて南伊東「岩本書店」とよねわか荘跡
某月某日 沼津で山仲を訪ね、東海道本線の熱海行きに乗った。まっすぐ帰らず、ちょっと寄り道である。熱海から伊東線に乗り換え、伊豆急行線の南伊東まで下る。 ここには何度か来ている。駅を出て、伊東方面に戻るように歩いていくと、すぐのところにひゃくめんそうという店がある。基本的にはリサイクルショップだが、帳場脇に天井までの高さで書棚があり、ミステ...
杉江松恋不善閑居 中古邦楽シングルレコード専門店・沼津「TETSUYA RECORD」
某月某日 昨日、沼津の山仲に触れたので、その次に行った場所のことを書こうと思ったのだが、ちょっとした寄り道について先に。山仲から南へ下って、平松書店跡地のほうへ曲がる。信号を渡るとアーケードは切れて大手町四丁目の渋い商店街に入る。そこにあるのが中古邦楽シングルレコード専門店のTETSUYA RECORDだ。 実は山仲に行く前に店を見ていた...