本以外の話題
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杉江松恋不善閑居 赤十字前・古書好文堂
某月某日 実は先週、所用で福井県に行っていた。立ち寄ったことがあるが宿泊はしていない県の一つである。蟹が好きなので、旬の季節にいっぺん行ってみなければ、と思っていたのでようやく実現できた。東京駅から敦賀まで北陸新幹線が延伸したので、三時間少しで着く。 冬の北陸はひさしぶりで、しかも寒波の影響で連日の大雪であると聞いていた。さぞ雪が積もっていること...
杉江松恋不善閑居 赤字になっちゃうのでお仕事ください
某月某日 本日は午後から渋谷の大和田伝承ホールで国立劇場主催の花形演芸会があり、関西の真山隼人・沢村さくらのコンビが初めてトリを取るというので行ってきた。浪曲木馬亭の三月定席初日なのだが、これは仕方ない。浪曲のトリでも客は入るということを証明しなくては。心配しながら行ったのだが、ほぼ満員で安心する。「南部坂雪の別れ」お見事でした。 午前中から書き...
杉江松恋不善閑居 新しい単行本が出る、ような気がする
某月某日 単行本用の書き下ろしが難航していたのだが、二日前に見失っていたメモが出て来て、勘違いに気づいた。書こうとしていたテーマとずれていたのだ。修正したら、あっという間に書くべきことがわかった。もう大丈夫。 昨日は昼近くなって家を出て、お茶の水の東京古書会館へ。書窓展を覗いてから文藝春秋へ。とある企画のための打ち合わせである。終了後はまっすぐ帰...
杉江松恋不善閑居 一都二県を股にかけて
某月某日 朝いちばんで動いてJR常磐線の南柏駅へ。ここで定期的に古本まつりが行われているのである。地方の会と侮れない品揃えなので、なるべく足を運ぶことにしている。今回はなぜか落語や古典芸能関係の本が多く出ていた。大西賢一『落語の論理』(三一新書)などを買う。大西は立川談志の政治秘書で、議員を辞めて縁が切れたらしい。この本には談志との対談が収録されている...
杉江松恋不善閑居 他力本願でもたまには仕方ない
某月某日 昨日は一日外出をしていた。半蔵門線でとろとろ東に進んでいたのだが、途中で打ち合わせの相手から日時変更の依頼があり、錦糸町で下車。駅前でタコブツを買って一旦帰宅した。そこからまた別件の取材。仕事はあまり進まなかったが、雑誌企画とアンソロジー編纂の打診があったので一応の成果は残せた。他力本願で業務評定は2.0。 本日はこれから企画に関する打...
杉江松恋不善閑居 前橋で取材。本町「ふるほん書店」と城東「山猫館書房」
某月某日 本当は朝早く出て浦和に寄ってから向かうつもりだったのが、原稿を2本書いたこともあって遅くなってしまった。やむなく前橋に直行する。JRの駅に着いたら取材まで1時間あったので、急いで渋川駅行きのバスに乗る。一つ目の停留所である本町で降りて、100メートルほど歩いたところに煥呼堂という老舗の書店がある。3階がふるほん書店という名の古書コーナーになっ...
杉江松恋不善閑居 なんとか難物を片付けて群馬へ
某月某日 昨日は一日在宅して文庫解説に取り組んでいた。予定では午前中に終わるはずだったのだがうまくいかず、陽が落ちてからようやく脱稿した。こういう計算は年々外れるようになってきた。えいやっと気合で書けるような歳ではなくなったということなのだろう。それはそれで仕方ない。と思っていたら今朝になって、わずか2時間で2本の原稿が書けた。えいやっと書けた。いった...
杉江松恋不善閑居 頭がややぼんやり気味
某月某日 昨日は「ミステリちゃん」の収録があるので、それまでは家で仕事をしようと原稿に没頭していた。と、スマートフォンにメッセージの着信があり、若林踏氏から、もう現地に着いているのだが今どこか、という問い合わせが。そんなはずは、と思い確認すると、なんとすでに開始時刻を過ぎていた。1時間遅く予定を勘違いしていたのである。 そのまま行っても会場の使用...
杉江松恋不善閑居 逃げる2月に追いすがって
某月某日 1月は年始に風邪を引いたことが災いし、芥川・直木賞週間にそれ以外の仕事を残したまま突入してしまった。その影響がずるずると尾を引き、ようやく一息つけるようになったのが2月の今週に入ってからである。もう少し仕事の処理能力があればよかったのだが、愚痴をこぼしても仕方ない。現時点で2月中に片付けなければいけない仕事や用事は以下の通り。 ...