本以外の話題 一覧

杉江松恋不善閑居 同人誌のこと・その8『博麗霊夢、はじめまして』

2014年に初参加して以来の例大祭出展記録が2017年春で途切れてしまった。 この春はエッセイ『ある日うっかりPTA』を出したり、藤原審爾『新宿警察大全集』電子書籍を作ったりと本業が立て込んではいたので、同人小説を書いていたら大変なことになっていたのは間違いない。 しかし本業を口実に趣味をさぼってしまったのは人生の汚点である。 ...

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杉江松恋不善閑居 同人誌のこと・その7『博麗霊夢おはようございます』

杉江松恋不善閑居 同人誌のこと・その7『博麗霊夢おはようございます』

本当ならばこちらをその6で書かなければいけなかったのだが、『おやすみ、博麗霊夢』と順番が入れ替わってしまった。2016年の「小春小径」で出した本である。表紙にあるように東風谷早苗が一方の主人公になっている。 『博麗霊夢おはようございます』は原作の『東方鈴奈庵』を意識した話である。ちょうど易者のエピソードをやっていた時期だと記憶しているが、ZUN...

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杉江松恋不善閑居 第十五回博麗神社例大祭に参加します(※追記あり)

杉江松恋不善閑居 第十五回博麗神社例大祭に参加します(※追記あり)

杉江松恋の個人サークル〈腋巫女愛〉は5月6日(日)東京ビッグサイトにて開催のイベント〈第十五回博麗神社例大祭〉に参加します。配置場所は東5ホール・た26bです。 今回頒布開始する新刊は〈博麗霊夢の日々〉第9弾『博麗霊夢にありがとう』です。日常からちょっとだけはみ出た、しかし異変というには大袈裟な、ところが幻想郷の住人の誰かにとってはえら...

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杉江松恋不善閑居 同人原稿のこと・その6『おやすみ、博麗霊夢』

杉江松恋不善閑居 同人原稿のこと・その6『おやすみ、博麗霊夢』

子供の頃からミステリーばかり読んできたので、プロットの類型が体の中に染み込んでいる。本を読んでいると漠然と、あ、これはあのプロットになるのかな、というような展望が浮かんできて、それとの答え合わせをしていくような感じになるのである。 〈博麗霊夢の日々〉シリーズ第6弾の『おやすみ、博麗霊夢』は、自分なりのミステリー観のようなものを盛り込...

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杉江松恋不善閑居 門田泰明ゴシックが気になる

以前から書いているように、年間アンソロジー編纂のため小説誌掲載の読み切り短篇はすべて目を通している。ただし現代小説のみである。 なので決して時代小説には詳しくないのだが、たまたま昨日目を通した雑誌で気になったことがあった。 門田泰明の時代短篇に関して、である。 目が留まったのは「小説NON」4月号であった。門田は同誌に「浮世絵宗次日月抄 血...

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杉江松恋不善閑居 同人活動のこと・その5『さようなら、博麗霊夢』

杉江松恋不善閑居 同人活動のこと・その5『さようなら、博麗霊夢』

サークル腋巫女愛の二次創作同人誌である〈博麗霊夢の日々〉は、基本的にのほほんとした雰囲気を提供したいと考えている。原作者のZUNさんが不動の主人公と認定する博麗霊夢は、基本的にどんなときにも動じず、誰に対しても態度を変えることがない。私はそういう揺るがない主人公が大好きだし、なるべく原作に忠実にしようと考えると、ふてぶてしいほどにのほほんと日々を送っ...

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杉江松恋不善閑居 中禅寺湖から下北沢へ

杉江松恋不善閑居 中禅寺湖から下北沢へ

中禅寺湖にやってきた目的は、小学校PTA会長同期の親睦会である。そういう集まりがあるのだ。『ある日うっかりPTA』にも書いたが、私は子供が小学校に上がったとき、保護者という立場を真剣に務めることで地元に根を生やそうと考えていた。その結果として学童保育クラブの保護者のつきあいや、この会長同期の親睦会などができたわけである。大学時代の、いや新社会人になっ...

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杉江松恋不善閑居 蒲田から中禅寺湖へ

杉江松恋不善閑居 蒲田から中禅寺湖へ

4月14日は第9回翻訳ミステリー大賞贈賞式であった。偶然さまざまな予定が重なってしまい、いくつかは欠席せざるをえなかった。残念だったのは落語芸術協会・桂夏丸さんの真打昇進披露パーティーに出られなかったことで、事前にご挨拶をしてお詫び申し上げた。 もう一つ大事な予定が重なったのがPTA会長同期の親睦旅行で、中禅寺湖に泊まりがけで行こうということに...

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杉江松恋不善閑居 履歴書の趣味欄には羊の丸焼きと書く

杉江松恋不善閑居 履歴書の趣味欄には羊の丸焼きと書く

友人のご家族にいいことがあったので、お祝いを兼ねて子羊を丸焼きにしてきた。 こうやって書くとどこかの民族の秘儀のようであるが、十年前から子羊(ときには子豚)を丸焼きにし続けてきたのである。初めてのときは準備に苦労した。どうやって焼けばいいか、設備がよくわからなかったからである。とりあえず鉄の棒を二本買い、それにくくりつけて焼けばいいと考えた...

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杉江松恋不善閑居 「蜘蛛のこと」

杉江松恋不善閑居 「蜘蛛のこと」

家にしばらく蜘蛛がいたことがある。 いや、蜘蛛はいつもいる。ごきぶりなどを捕食してくれる益虫だという気持ちがあるので、見かけても放っておくようにしているからである。机の周りにはいつも蠅取り蜘蛛というのか、小さくてやたらと跳ねるのがいて、こちらが手を出さないのがわかっているのか、キーボードやディスプレイの上などに這ってきては、我が物顔でそこらをうろついて...

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