歩くもの
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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年8月・白楽「相原書店」「小山書店」「古書鐡塔書院」
8月某日。 反町の神奈川古書会館を出て、さあ、もう少し歩くか、とやる気が出てきた。三時間ほど前に湯河原でリゾートマンションから駅まで歩いたときはわずか10分であごが出たのだが、日も落ちてきたし、前途に古本屋があると思うと力も湧いてくる。ここは横浜市神奈川区で、東横線がすぐ東側を走っている。疲れてしまってどうにもならなくなったら、駅に方向...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年8月・神奈川県古書会館「反町古書会館展」
8月某日 一泊二日で湯河原まで行ってきた。花火大会を海辺のリゾートマンションの最上階から見物しよう、という企画があって、PTA会長同期で集まったのである。私がPTAの会長を辞したのは2011年3月のことだから、もう8年前だ。同期の会長連もみんなそれぞれ年をとって、自分の健康だとか、親の介護といった話題が多くなってきている。だが、まだ人生...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年7月・五反田游古会「南部古書会館」
7月某日 日本の古本屋のページを開くと「古本まつりに行こう」というコーナーがある。そこを毎日チェックするのが諸姉諸兄の日課になっていると思うのだがどうか。 古本まつりといっても一様ではなく、相性の良し悪しというものがある。私の場合、もっとも相性がいいのが品川区の南部古書会館で開かれる五反田游古会で、いつも何かしらの発見があるのであ...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年4月・磐田「武蔵野書店」「山田書房」
4月某日 東海道二十八番目の宿である見附は丘陵の上にある。おそらく、かつては今よりも内陸部まで海岸線が入りこんでいたのではないだろうか。宿場からJR磐田駅に向かって下っていく坂道は、今は磐田ジュビロードと名付けられている。市街地の中心部にこれほど真っ直ぐな急坂がある街というのも珍しいのではないだろうか。 旧東海道を袋井方面...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年3月・袋井「ブックスハタ」
3月某日 そういえば、東海道再訪の記事が蒲原で止まってしまっていた。ちゃんとその後も歩いていて、現在は愛知県の二川宿まで到達している。そのことは追々書くことにして、漏れていた古本屋の話題に先に触れておきたい。 東海道のちょうど中間、27番目の袋井宿を訪れたのは2019年の4月1日のことだった。そこで年号が「令和」に替わるというニュ...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年7月・磐田「山田書房」と沼津「平松書店」
7月某日。 この日はまだ青春18きっぷの期間には入っていなかったのだが、所用があって静岡県まで来ていたのであった。友人が引っ越したので、そのお祝いを兼ねて遊びに来たのである。目的地は磐田市なので、一人であれば間違いなく、沼津~清水~草薙~静岡~袋井と続く古本屋行脚の日程を組むが、珍しく三人旅なので自重。三島から沼津までちょっとだけ歩いて...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年7月・湯河原「好文の木」辻堂「古本の店つじ堂」
7月某日 (承前) 清水~狐ヶ崎~草薙と3軒回って2軒の訪問に成功した静岡行の続きである。 あのまま静岡駅まで行って、あべの古書店あたりに行けばまた収獲も見込めたろうに、それをせず引き返してきたのには理由があった。東海道線にはまだ未訪店がある。神奈川県内の店が比較的穴あき状態なのだ。ここで深追いをして夜になってしまうよりは、中途半端...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年7月・清水「清水書店」訪問失敗と狐ヶ崎「不思議な古本屋さん はてなや」草薙「ピッポ古書倶楽部」みたび
7月某日 青春18きっぷを使うべく、早朝から東海道線に乗りこんで西を目指す。 遊んでばかりだって。いや、違う。仕事もしているのである。その証拠に道中読むべき本をちゃんと持ってきている。長い長い乗車時間を有効活用すべく、仕事用の課題図書を準備してきたのだ。 横浜から熱海まで直通の列車があり、それに運良く乗ることができた。ボック...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年7月・横須賀中央「AMIS」「沙羅書房」
7月某日。 前日、県立大学の港文堂書店に来たばかりであったのだが、隣駅の横須賀中央にいる。月曜日定休で中に入れなかった未訪店に行くためである。とんだ二度手間だったが、まだ見ぬ古本屋との出会いがあるのであれば、まったく苦にならない。むしろ二回わくわくさせてくれてありがとう、と言いたい。三回はいやなので、ぜひ今日訪問したいのだけど。...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年7月・ひばりヶ丘「近藤書店」とパルコ古本市
7月某日 朝起きたら、今日は古本まつりの日だ、という気分になっていた。 古本まつりの日、というのも変なものだが、どこかに行って普段はない場所に並べられた古本を眺めたい、という気持ちである。こういうときは神田の古書会館とか、そういう古本道ゆかしき場所ではなく、普段は古本に縁がないようなところが望ましい。 私は子供のころ多摩市に住んでい...