落語仕事
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電撃座通信 「寸志滑稽噺百席 其の三」20170630
2016年に開催された「若い(入門10年未満)おじさん(33歳以上で入門)の会」を通して思っていたことがあった。落語立川流の立川寸志さんは現役二ツ目では上から二番目というこの会の象徴といってもいい存在なのだが、今のうちに滑稽噺のレパートリーを増やしておけば真打になったころにはすごい武器になるだろうな、ということである。亡くなった十世桂文治の「豆屋」とか五代目...
電撃座通信 「愛九の研究室」20170701
開場は13時30分だったのだけど、演者から「12時に入ります」と連絡をもらっていたので、それは間に合いませんけど、13時には行きます、とメールを返しておいた。 13時、電撃座に入ってみると、楽屋のほうから大きな声で本日の演目について相談している声が。靴を履き替え(電撃座はスリッパを履いて上がる方式なのです)、柱の陰から顔を出した途端に挨拶が飛んできた。...
落語会レポート 三遊亭圓歌落語協会葬の日に鈴々舎馬るこ真打披露興行 20170427
先日のパーティーで前売券を購入していたので、池袋演芸場昼席の鈴々舎馬るこ真打披露興行に行ってきた。ちなみにそのパーティーで落語協会の法被を着てチケット売りをしていたのは落語芸術協会の桂宮治さんであった。団体の壁を越えたお付き合いというやつである。本当なら真打披露興行は鈴本の初日に行きたいのだが、日程が合わず、池袋まで持ち越しになった。 ご存じの...
落語会レポート 下北沢に桂文字助降臨。立川談四楼下北沢独演会20170415
4月15日は万難を排して下北沢に行かなければいけない、と思っていた。 落語立川流(をすでに退会なさっているらしいが)桂文字助がゲスト出演と知らされていたからだ。ご存じの方は多いかと思うが、膝を悪くされていて10年近く高座には上がられていない。「生きて動いている文字助を見られる最後のチャンスかも」と談四楼さんが煽るものだから、もう使命感というか切...
電撃座通信 桂夏丸「夏丸ヒットパレード VOL.2」20170327
桂夏丸さんの落語を最初にどこで聞いたのかは覚えていない。そのときは昭和の力士伝を語った後で懐中からマイクを取り出し、懐かしい歌謡曲を朗々と歌った。落語と唄で贅沢な高座だな、と思ったことを覚えている。電撃座で落語興行を始めたときに、ぜひ出てもらいたいと考えたうちのお一人である。念願叶って昨年末に初登場いただき、昨夜が二回目となった。 番組は以下の...
落語会レポート 立川志ら鈴・志ら門「二ツ目昇進トライアル」志らく講評に思うこと 20170326
お招きをいただいて、立川志ら鈴さん・志ら門さんの二ツ目トライアル興行にうかがった。二人は後輩のうおるたーさんと共に電撃座で「立川さんちの喫茶★ゼンザ」という勉強会を毎月開いてくれている。応援のつもりで駆けつけたところ、広小路亭はすでにほぼ満席状態だった。 ご存知の方が多いと思うが、落語立川流の二ツ目昇進には噺を五十席、講釈の修羅場(ひらば)とし...
落語会レポート番外 今日まるちゃんが初めて真打になったよ 鈴々舎馬るこ真打昇進披露パーティー 20170311
今週から落語協会の真打披露興行が始まっている。本来は三月二十一日の鈴本から駆けつけたかったのだけど、ゆえあってお預け状態である。新宿、浅草、いや、池袋ぐらいでなんとか。 それはともかく、鈴々舎馬るこさんの真打披露パーティーに招かれて伺ってきた。去る三月十一日のことである。実はこういう席に出るのは初めてで、どういう服装で行けばいいのか、祝儀という...
電撃座通信 瀧川鯉津&春風亭昇羊「コイツDEショーYO!! #5」20170322
落語会でその日高座にかけられたネタを貼り出すことについての議論が昨日Twitterのタイムラインで賑やかだったようだが、それはおまけのサービスで、なければないで済むもの、という考えを私は持っている。自分が落語会にもっとも通っていた10代のころは、そういう慣習は特に無かったという記憶がある。掲示してくれれば嬉しいが、それを開催者や、まして演者に強要する...
電撃座通信 立川志のぽん「志のぽん名工烈伝 #5」20170321
筑波大学芸術学系出身(しかも修士)の立川志のぽんさんが左甚五郎伝などの噺に挑む「志のぽん江戸名工烈伝」は、電撃座ならではの他にない企画だと自負している。予告の出ているネタだけではなく、毎回他の噺にも工夫が凝らされていて、聴いていて発見があるのだ。 前回が実は演者体調不良で休演になってしまい、第五回が2017年初の公演となる。 今回の番組は...
電撃座通信 柳家やなぎ「よるやなぎ」20170319
柳家やなぎさんは前回日曜夜の「ひるやなぎ」という会にご出演いただいた。お客様から好評をいただいたので再登場をお願いした。今回の題名は「よるやなぎ」、つまり同じ日曜でも夜の出番である。昼から夜に替わったことでどのような変化が会に生じたか、が見物でであった。 この日の番組は以下の通り。 肝つぶし やなぎ 仲入り お歌の時間 やなぎ ...