杉江松恋不善閑居 ビートたけしの落語について(水道橋博士のメルマ旬報補足)
立川梅春ことビートたけしの落語をちゃんと聴いてみたいと思いつつ、いまだ果たせずにいる。この場合のちゃんと、とは生で、ということを意味するので、当分先になりそうだ。 昨日配信された〈水道橋博士のメルマ旬報〉で、連載「芸人本書く列伝」は三冊の本をとりあげた。「師弟と芸名」で括って考えた三冊でもある。取り上げた順に書くと、林家木りん『師匠! 人生で大切なこと...
杉江松恋不善閑居 新人賞下読みラストスパートメモ
7月第1週が〆切になっている新人賞下読みがあって、数日間かけて残りを一気に読んだ。読んでいると、あ、ここが残念、とか、こうしてくれたらよかったのにな、というような気持ちがぽこぽこ浮かんでくるので、twitterで書き留めておいた次第である。 改めて見かえしたら結構な数になっていた。カテゴライズして並び替えてもいいのだが、自分の思考過程を眺めるつもりでそ...
杉江松恋不善閑居 第40回小説推理新人賞選考座談会
「小説推理」8月号を読む。お目当ては第40回「小説推理新人賞」選考座談会である。 この賞は毎回最終候補作それぞれについての選考委員の講評があり、どの作品を受賞作にするかというところまで座談会の模様をすべて収録している。小説家志望者には非常に勉強になる内容のはずである。特に選考委員が桜木紫乃、朱川湊人、東山彰良の三氏になっての前回は読みごたえがあった。結...
杉江松恋不善閑居 池尻大橋ホーチャン!
退院してから初の内科通院日だった。現在の体重を報告し、低血圧のことも話す。待合室で血圧を測ったら上が98の下が58で、正常値よりもやはり下回っていた。結果、今処方されている薬を替えようかという話になった。少しは症状も改善されるとのこと。 体重はさすがに減っている。何キログラムがいくつになって、と書こうかと最初は思ったのだが、止めておく。...
杉江松恋不善閑居 あの人が杉江さんの悪口を言っていました
私は大学のときの口癖が「よし、訣別しよう」で、意見や人生観が合わない人と無理をして付き合うことはない、納得づくで関わらないようにしたほうが互いのため、という考え方をそのころから持っていた。 以前にも書いたように高校以前の人間関係はごくわずかなものを残して捨ててしまったので、私には大学以降の付き合いしかない。その中で誰かと訣別するときは、なるべくフェアに...
立川寸志「寸志滑稽噺百席 其の九」
滑稽噺だけで百席を積み上げて、目指せ平成の爆笑王。 そう思って始めたら、なんと平成が終わりになっちゃうそうで、間に合いそうにありません。じゃあ、目指せ次の時代の爆笑王。 そんなこんなで落語立川流気鋭の二ツ目・立川寸志さんが挑戦中の「寸志滑稽噺百席」も今回で九回目となります。七回目からは会場を変え、新宿天神町「香音里」にて絶賛継続中。八回目となる前...
「翻訳メ~ン」2018年上半期スペシャル!
二人合わせて翻訳メン! 翻訳ミステリーばかり読んでいる翻訳マン1号・川出正樹と同じく翻訳マン2号・杉江松恋がその月のお薦め作をトークで紹介する「翻訳メ~ン」、今回は2017年11月~2018年5月の2018年度上半期の秀作を総括する特別版です(収録:文京区本駒込のBOOKS青いカバさん)。ゲストとして文藝春秋翻訳出版部・永嶋俊一郎氏をお招きし、...
杉江松恋不善閑居 第18回本格ミステリ大賞贈賞式
6月23日は第18回本格ミステリ大賞の贈賞式及び祝賀会であった。 今回の受賞者は小説部門が『屍人館の殺人』(東京創元社)の今村昌弘氏、評論部門が『本格ミステリ戯作三昧』(南雲堂)の飯城裕三氏である。私はここ10年ぐらい式の司会を本格ミステリ作家クラブから仰せつかっているので、この日もその任に就いていた。 初めに太田忠司事務局長から選考過程について...
杉江松恋不善閑居 今夜本格ミステリ大賞のパーティにでかけるの?
昨日遅くまで本を読んでいたので、寝坊してしまった。それでも食事はしなければならない。投薬の都合もあるので。 本日食べたものはこんな感じ。 朝、昨日の余り物の汁にもずくを入れたもの。ヨーグルト(ジャージーのやつ)200グラム。 昼、子供といっしょに西瓜を1/8個。ゆで卵1つ。 このあと夜は本格ミステリ大賞贈賞式及び祝賀会なのである。私は...