街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビールvol.3(日光御成道その2)
徳川将軍家のお墓参り専用・日光御成道を行くウォーキングの第二回は、2017年11月5日に決行した。前回のゴール、埼玉高速鉄道・川口元郷駅から出発である。 前にも書いたとおり、現在の日光御成道は、川口市内では国道122号を歩くことになる。車線が多く、歩道も広いことから歩きやすいのだが、退屈でもある。川口元郷を出てすぐ右に見えるのが旧田中家住宅、...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビールvol.2(日光御成道その1)
2017年10月26日、日光御成道を歩いてみようと思いついた。 日光街道、または日光道中は数年前に踏破している。東京都中央区の日本橋から栃木県日光市の東照宮に至る、全長140㎞の街道だ。東照宮に至るものは他にもあり、一つは日光例幣使街道である。これは京の御所から東照宮に定期的に派遣されていた例幣使が通った道で、中山道から群馬県の高崎市で分岐する...
杉江松恋不善閑居 20171027『絶滅危惧職 講談師を生きる』が書店搬入
前日は何をしていたのか思い出せないが10時に起床する。朝型の自分としてはすこぶる遅い。午から外出予定だったので慌てて原稿を書く。基本的に金曜更新の肚づもりをしているweb本の雑誌の「今週はこれを読め! ミステリー編」である。この連載、ウィークデイ更新なのだが、火曜日はSF編の牧眞司さん、水曜日はエンタメ編の松井ゆかりさんと決まっているので、それとかち合わない...
杉江松恋不善閑居・同人活動のこと・4 『こんにちは、博麗霊夢』
博麗霊夢主人公の話なんだけど、霊夢はほとんど出てこない、という話ができないか。 そう思ったことがきっかけで書いたのがサークル〈腋巫女愛〉の小説第4作『こんにちは、博麗霊夢』だった。トーヴェ・ヤンソンに『ムーミン谷の十一月』という作品がある。北の島に移住してしまったムーミンたちの家に、谷の住人たちがやってくるという話で、そこにはいない主人公の影が...
サークル〈腋巫女愛〉秋季例大祭新刊『博麗霊夢、はじめまして』のお知らせ
サークル〈腋巫女愛〉としては9冊目、二次創作小説としては8冊目となる『博麗霊夢、はじめまして』を10月15日(日)の博麗神社秋季例大祭で頒布します。東2ホール・そ52aです。 1年ぶりのサークル復帰となる今回は、3篇を収めた短篇集です。表題作は、小さな異変に気づいた三途の河の渡し人・小野塚小町が博麗神社にやってくることから始まる物語です。神社裏...
杉江松恋不善閑居 同人活動のこと・その3 『博麗霊夢はどこにいる』
『そこにいる』『やってくる』ときて、次はなんだろう、と考えて浮かんだ題名である。サークル〈腋巫女愛〉の小説第3弾は『博麗霊夢はどこにいる』となった。 この巻は長篇1本と短篇1本の構成になっている。〈赤色バニラ〉のくまさんに表紙をお願いしたときは水橋パルスィのことを書きたいなあと思っていたのでそういう絵柄を発注したのだが、後になってもう一つの話の...
杉江松恋不善閑居 同人活動のこと・その2 『博麗霊夢がやってくる』
サークル〈腋巫女愛〉の2冊目の小説同人誌になったのが『博麗霊夢がやってくる』だった。最初の本を『博麗霊夢はそこにいる』にしたのは適当だったのだが、これは元ネタがあって、とんねるずの「ガラガラヘビがやってくる」からつけている。別にとんねるずは好きでもなんでもないのだが。 3編入っていて、表題作の「博麗霊夢がやってくる」「友有り、博麗霊夢来る」、「...
杉江松恋の気になる作家招待席・服部文祥さんの巻
「気になる作家招待席」は、杉江松恋が定期的にやっているイベントで、これは、というような注目作を書かれた方にゲストをお願いするものです。これまでいらっしゃったのは、真藤順丈さん『夜の淵を一廻り』(KADOKAWA。2016年度bookaholic認定国内ミステリー1位)、角田光代さん『坂の途中の家』(朝日新聞出版。日本推理作家協会賞候補作)、青山文平さん『半席...
「川出正樹と杉江松恋の翻訳メ~ン」2017年9月号
二人合わせて翻訳メン。 家に猫を飼っているほうの翻訳マン1号・川出正樹と 庭に猫が遊びにくるほうの翻訳マン2号・杉江松恋が お届けする、最新翻訳ミステリー・翻訳小説レビュートーク「翻訳メ~ン」。 前回までpodcastでお送りしておりましたが、マンパワー及び(杉江の)技術の問題で今回からyoutubeで音声放送いたします。べ、別にyoutuber...