杉江松恋不善閑居 会社員時代の同期がとても出世していた
某月某日 すでに情報が出ているが、8月末に〈水道橋博士のメルマ旬報〉で連載していた『芸人本書く派列伝』が単行本として刊行されることが決まっている。ここしばらく、日常業務をこなしながらその初校に赤を入れていた。それを編集者に戻すと同時に、やらなければならないことがある。校閲のために、本を編集部に送る作業である。これが結構な難問であった。 『芸人本書...
杉江松恋不善閑居 旅の恥はかき捨て、帰ってきて書いた原稿は捨てずに送る
某月某日 山梨で目覚める。解散したあと、他の家族は車で帰ったが、拙宅は近所の立ち寄り湯に入り、バスで甲府に向かった。実は甲府駅から近くまで夏季の間だけ登山バスが走っていたのだ。知っていたら行きも同じバスに乗ったのに。 甲府駅で小作に入り、ほうとうを食べる。帰りの足を相談したが、こどもはとにかく楽に帰りたいと言い、妻は一本で新宿まで行けるバスがいい...
杉江松恋不善閑居 土日は山梨
某月某日 この土日は、こどもが小学校時代に親しくさせてもらっていた学童保育クラブの保護者で集まり、山梨県の某所に行っていた。そんなわけで仕事は一回休み。こんな日があってもいいだろう。写真は神殿めいた偉容の砂防ダム。
杉江松恋不善閑居 肥後琵琶VS浪花節!
某月某日 なんとか2本原稿を書いて送った。これはレギュラー原稿で、イレギュラーがはみ出してしまう。編集者に送れるお詫びのメールを送り、外出する。肥後琵琶と浪花節の会なのである。 いつものアートスペース兜座近辺に来てみると、太鼓の音がしてやたらと賑やかである。盆ダンスと書いた立て看板がある。なんと、盆踊りの日であったか。防音があるか...
杉江松恋不善閑居 今日は肥後琵琶VS熊本浪曲
某月某日 昨日は一日仕事読書で成果物はできなかった。芥川・直木賞を優先して後回しにしていたことを片付けていたということもある。勤務評定としては-1.0だが、これは仕方ない。 朝からここまで原稿を2本送った。7月末までに稼がなければいけない額への進捗率は88.02%である。 本日は熊本から肥後琵琶奏者の後藤昭子さん・岩下小太郎さんの師弟がいら...
杉江松恋不善閑居 芥川・直木賞と寸志トリ噺五十席、学芸大学・流浪堂
某月某日 午前2時半に目が覚めたので、そのまま起きて仕事をする。午前7時半、半蔵門にあるFM東京へ。ユージさんがパーソナリティを務めるOne Morningに芥川賞予想で読んでいただいたのだ。これで3回目になるのかな。web本の雑誌と同じ予想で本命をお話しした。 途中で散髪をして戻り、11時まで仕事。また家を出て都内某所にある新聞社にて対談のお仕...
杉江松恋不善閑居 私に命令しないでください。お願いね。
某月某日 かなり切羽詰まった状態だったのだが、まずインタビュー構成を一つ片づけた。右の肩の荷が下りる。すとん。続いて文庫解説に取り掛かる。実はこれが書けなくてずっと呻吟していたのだ。最初から順番に書こうと思っていたのだが、無理だと諦めて途中から始めた。そこから書いて尺を稼ぎ、前を継ぎ足そうと思ったのだ。ところが、書いているうちにここが最初でいいんだ、と...
杉江松恋不善閑居 アレの収録で始まる週
某月某日 都内某所にて「短いのが好き」「ミステリちゃん」の収録。千街・若林氏と半日一緒だった。よってあまり仕事は進まず。今日から四日間がんばります。海の日の影響で平日が少ない週だが、土日に地元の友人とキャンプに行く予定なので、死に物狂いで予定をこなさなければならないのだ。山の中に仕事は持っていけないので。 今週のノルマは、レギュラー原稿が6本、イ...
杉江松恋不善閑居 秩父でSL
某月某日 うっかりして日曜日を書き忘れた。 ひさしぶりに完全休日として家族と秩父へ。秩父鉄道でSLに乗るのが目的である。お天気なら三峯神社に詣でて狼の護符など拝見したいところだが、あいにくの雨で三峯口で転車を見物するだけで終わった。仕事は進んでおらず、勤務評定は-1.0。道中では持っていった仕事読書で本を数冊読み終えているので、まったくサボってい...
杉江松恋不善閑居 スギエゴノミにて木村勝千代独演会・東家一太郎独演会
某月某日 昨日はスギエゴノミの一日。事情があって午前の部はお休みで、昼の部は木村勝千代さんの独演会であった。曲師は広沢美舟さん。平賀源内原作の「神霊矢口渡」をリクエストしていたのだが、勝千代さん提案で、浪曲の前に節付け教室となった。勝千代さんは16歳のときに亡くなった寺山修司追悼公演で「青森のせむし男」に少女浪曲師の役で出演している。そのとき、与えられた歌...