杉江松恋不善閑居 神保町・猫の本棚と本格ミステリ大賞贈賞式
某月某日 17時から本格ミステリ大賞の贈賞式があるので、その前に都内をうろうろと動く。 本当は深川江戸資料館に行って施設の利用者登録をするつもりだったのだが、別件が進展してとりあえず急いでやらなくていいことになった。後日出直すつもりである。 まずは西部古書会館で高円寺優書展。均一祭などとは違ってさすがに本気の出品が目立つ。残念ながら目録のも...
杉江松恋不善閑居 新興図書大即売会と神保町・タクト。天中軒すみれ「小栗判官餓鬼阿弥車」口演
某月某日 昨日から引き続き下読みの仕事を続け、午後になって外出。二つ打ち合わせがあるのだ。一つは来年に出せるといいな、という本について。もう一つは、再来年に出るということは決まっているのだけどまだ作業は始まったばかり、という本。それぞれ課題を整理して終わる。 時間が空いたので神保町へ。新興図書大即売会開催中の東京古書会館へ向かった。大雨の中、ズボ...
杉江松恋不善閑居 ドン・ウィンズロウのこと
某月某日 またも一日在宅してインタビューの構成仕事、送稿。この原稿料によって6月末までに稼がなければならない額への進捗率は97.09%に達した。勤務評定は0.5。こつこつやればなんとかなるものだ。もう少し。夜は池袋コミュニティカレッジで講師のお仕事。終わって帰る。 ごくごく平凡な一日だったのでさして書くことがないが、解説を書いた文庫が出たので一つ...
杉江松恋不善閑居 新人賞下読みをしながら採用担当について思い出す
某月某日 実は家に新人賞下読みの箱が来ていて、〆切が間近に迫っていたのでずっと読んでいた。成果物はまだないので、勤務評定としては-1.0である。これは仕方ない。稼ぎもゼロ。時折思いついたように銀行残高を眺めて、いかんいかんと思うのだが、別に気持ちを改めたところですぐ振り込みがあるわけでもなし。どちらかといえば一回休みの日であった。 私は人事採用を...
杉江松恋不善閑居 野田市のなのはなシニア演芸会で玉川太福を聴き、湯島・古書かんたんむ
某月某日 少し寝坊してしまって家を出る。目的地は遠く、千葉県野田市である。東武野田線愛宕駅近くに、欅のホールという会場がある。そこで先日も東庄町まで出かけていった千葉県の老人クラブ主催行事、なのはなシニア演芸会が開かれるのである。東庄町では代演で三代目春日井梅鶯が出たが、野田では玉川太福・玉川みね子の本来のコンビである。 えっちらおっちら移動して...
杉江松恋不善閑居 運命の岐路になる仕事というものがある
某月某日 先週が外出ばかりであまり机の前に向かう時間がとれなかったので、決意と共に机に向かう。まずは午前中に読まなければならない本に集中し、終わったと同時に正午から原稿書き。まずは1本レギュラー原稿を上げる。続いてイレギュラーの週刊誌書評にかかり、夕方になって脱稿。すぐに送る。まだ余力がありそうだったので、もう一度仕事読書に戻り、午後6時まで。そこから...
杉江松恋不善閑居 銚子電鉄と閉館したパチンコ博物館、本州の東西南北古本屋限界について
某月某日 思うところあって妻と銚子へ向かう。東京駅から高速バスに乗って銚子駅へ。銚子電気鉄道に乗り換える。1日乗車券が700円というのは安い。確か先日乗った岳南鉄道の1日乗車券も750円だったはずで、だいたいの相場というところなのだろうか。いろいろと営業努力をしていて、車輛そのものがイベントというような雰囲気である。この日は海鹿島駅に「日本一ちっちゃな...
杉江松恋不善閑居 南大沢古本まつりと下北沢・古書明日、下北沢立川談四楼独演会
某月某日 午前中に2本の原稿を書いて送稿。これにて6月末までに稼がなければいけない額までの進捗率は98.25%に達した。あともうちょっと。また、某メディアから今やっている連載以外に加えてもう少し書かないかというオファーをいただいた。ありがたいことで、もちろんお受けする。勤務評定は送稿×2で1.0、自分へのオファーがあったので1.0、合計で2.0というこ...
杉江松恋不善閑居 暴力の気配は当人の意図とは無関係に噴出する
某月某日 午前中は仕事読書で終始する。本当は昼前に出たかったのだが、そうもいかず食事をしてから東京古書会館の書窓展へ。いろいろ見ている中に、栃木県のかぴぱら堂がユースホステルのピンバッジを出しているのが目に留まる。そうだ、ユースホステルはこうやってバッジを作っていたのだった。それを帽子にネジ止めしてみんなつけていたのだった。あのネジが時々頭に当たって痛...
杉江松恋不善閑居 原稿持ち込みの営業と中村橋・古書クマゴロウ
某月某日 前日に終わらなかった文庫解説原稿を仕上げてしまう。この原稿料で6月末までに稼がなければならない目標額までの進捗率は95.62%まで上がった。もう少しだ。 15時に外出し、都内の某出版社へ。ある人の原稿持ち込みである。結構余裕を見たつもりだったのだが、資料準備があってぎりぎりになってしまった。普段行かないフロアに上がり、お付き合いのない編...