杉江松恋不善閑居 真山隼人ツキイチ独演会~ジャン=クリストフ・グランジェ・堂場瞬一対談まで
某月某日 京阪行おまけ。 大阪から帰ってきて向かったのは浅草木馬亭における真山隼人独演会である。前日も大阪の山本能楽堂で真山隼人独演会を聴いていたわけで、まるで追っかけである。木馬亭のツキイチ独演会はなるべく通うようにしている。 謎の花嫁 隼人・さくら ぼったくり焼肉 隼人・さくら 山月記 隼人・さくら 「謎の花嫁」は一言...
杉江松恋不善閑居 南森町・駄楽屋書房&日本橋・絶版漫画バナナクレープ
某月某日 京阪行の三日目である。この日の午後に新幹線を予約していたが、ちょっとだけ時間が空いていた。まだどこか未訪の地に、と考えて思いついた。阪急線十三駅に渡辺金文堂書店がある。これまで何べんか訪問を試みたのだが、まだ中に入れていない。北ということで新大阪駅に近いし、ちょうどいいのではあるまいか。 泊まっていたのはいつもの動物園前なので、御堂筋線...
杉江松恋不善閑居 蛸地蔵・東雲舎と真山隼人独演会「暗闇の丑松」
某月某日 京阪行二日目の続き。 泉佐野のオケフサを出て、また大阪に戻る。ただ、その途中で一軒だけ寄らなければならない。各駅停車で数駅、岸和田手前の蛸地蔵で降りる。駅前にたこ焼き屋など、普通の店がぽつぽつ並ぶ感じのいい商店街がある。それを海方向へ、北西向きに歩いていく。わずか数百メートルの間にいくつもたこ焼き屋があるのが泉南らしさを感じさせる。 ...
杉江松恋不善閑居 泉佐野・絶版まんが専門店オケフサ
某月某日 京阪紀行の二日目。前日は心斎橋大学の遠田潤子さんとの対談で夜を迎え、学校がとってくれたホテルで一泊した。心斎橋で目覚め、チェックアウトをして出発する。心斎橋駅から地下鉄御堂筋線でなんばへ。南海線へと乗り継ぐ。目指すのは大阪府の南端、泉佐野市である。 泉佐野駅で降りて海側へ向けて歩いていくと、数分で大きな道にぶつかる。それを渡る前から見え...
立川談四楼『七人の弟子』(左右社)出版記念落語会のお知らせ
〈落語もできる小説家〉は、かつて落語立川流真打、立川談四楼さんが、作家としてのデビュー作『シャレのち曇り』(PHP文芸文庫)を上梓したころに打ち出したキャッチフレーズでした。 芸人には余芸として他のことを手がける向きが少なくありません。小説もその余芸の一つに入ります。芸人小説家の肩書きがある方は多いですが、中でも談四楼さんは小説家としても実力派で読み応...
杉江松恋不善閑居 銀閣寺道・古書善行堂
某月某日 知恩寺を会場とする百万遍秋の古本まつりを出て、ひたすら東へ向かう。 京都大学のあるこの通りには他にも複数の古本屋があるが、今日は見ている暇がない。本当なら、コロナ後もあの店は健在であるか、とか確かめに行きたいところなのだが何しろ14時半には心斎橋にいなければならないという制約があるのだ。どんどん歩いて東の果てに近いところまで来る。そこに...
杉江松恋不善閑居 京都・百万遍秋の古本まつり
某月某日 土曜日の朝である。午前7時台の新幹線のぞみに乗って西へ向かう。大阪に心斎橋大学というところがある。故・藤本義一氏らの肝入りで始まった作家志望者の為の学校で、以前にも一度読んでもらって特別講師を務めたことがある。今回は作家の遠田潤子さんが講演をなさることになり、その聞き役として呼ばれたのである。 が、その前にまずは寄り道である。10月31...
杉江松恋不善閑居 高田馬場ばばんばで天中軒すみれ・東家三可子二人会
某月某日。 11月の仕事はレギュラー12(週刊4、月二回刊2、月刊4、隔月刊1、年刊1)、イレギュラー7(書評3、対談インタビュー構成3、文庫解説2)、対談・座談会出席3イベント出席1なので比較的暇である。どなたかまだお仕事ください。これに加えて取材3、演芸会主催3、動画撮影8がある。合計しても33件なので比較的暇な月といえよう。こんなことで金額ノルマ...
杉江松恋不善閑居 浪曲の貴重な文献が手に入る
某月某日 昨日も一日籠って原稿書きと仕事読書だった。短いものばかりだが三本原稿を入れて、10月に稼がなければいけない金額への進捗率は44.14%になった。といってもこれで10月の仕事はおしまいなので、終了ということになる。未達もいいところで惨敗だ。前にも書いたが毎月の目標金額は実際に入用な額よりも大きく設定してあり、1.5倍になっている。その最低必要金...