街てくてく~古本屋とビール、ときどき銭湯 2020年2月田原町「お座敷一箱古本市」と木馬亭

某月某日 木馬亭で開かれる「浪曲名人会」のためまたもや浅草へ。関西から三原佐知子、松浦四郎若、名古屋から天中軒雲月が揃うとなれば行かざるをえない。 木馬亭へはいつも銀座線田原町駅の三番出口から歩くのだが、この日ばかりは逆方向に向かった。一番、二番出口のある側の通りを一本入ったところにある「Readin’Writin’Booksto...

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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年2月・池袋「budo shop」「光芳書店」と浅草木馬亭

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年2月・池袋「budo shop」「光芳書店」と浅草木馬亭

某月某日 真面目に仕事に打ち込んでいたのだが、胸騒ぎがして浅草木馬亭に駆けつけてしまう。日本浪曲協会定期公演の最終日である。予告で天中軒雲月さんが赤穂浪士外伝の「忠僕直助」をやると予告があったのだ。出遅れたので前読みには間に合わず二席目から。演目は以下の通り。 最強主婦伝説 ひまわりマート戦記 港家小ゆき・沢村美舟 ...

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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年12月・新宿御苑「ギャラリー/書肆 蒼穹舎」

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年12月・新宿御苑「ギャラリー/書肆 蒼穹舎」

某月某日 亡父の墓が新宿一丁目にある。もともとは北海道の余市出身なのだが、死ぬにあたって故郷に葬られることを嫌がった。寒いところはさんざん住んだから都会にしてくれ、というのである。その言い分はもっともなので、今のところになった。近いのでちょくちょく墓参りに行けて息子としては助かる。 その日も墓参りを済ませて、近くにある某出版社に立...

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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年1月・吉祥寺「古書防破堤」「古書一日」「古書百年」「藤井書店」ほか

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年1月・吉祥寺「古書防破堤」「古書一日」「古書百年」「藤井書店」ほか

某月某日 そういえば以前より話題になっていた、吉祥寺にできるという新店「古書防破堤」の開店日に行ってきたのであった。すっかり忘れていた。 吉祥寺駅を北口に出て西に向かうとバスの通る広い道にぶつかる。吉祥寺は道路と線路が斜めに交差している街だ。この広い道を少し進んで東に入ったところにあるのが古書百年、最近になってできたその支店で、線...

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杉江松恋の「新鋭作家さん、いらっしゃい」 北川樹『ホームドアから離れてください』

杉江松恋の「新鋭作家さん、いらっしゃい」 北川樹『ホームドアから離れてください』

「杉江松恋の新鋭作家さんいらっしゃい!」番外編。デビュー作、あるいは既刊があっても1冊か2冊まで。そういう新鋭作家をこれからしばらく応援していきたい てきぱきと本題に入ってくれてありがたいと感じる小説もあれば、その逆もある。 北川樹『ホームドアから離れてください』(幻冬舎)は、その逆のほうで、寝坊をして大事な仕事をサボってしまった午前中のようない...

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古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年2月・尾山台「桜書店」

古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年2月・尾山台「桜書店」

某月某日 一日自宅で原稿書き、のはずの予定だったが、なんだか落ち着かない。 あれをやってやめ、これを手に取って置き、ということを繰り返して、どうにも効率が悪いので、ちょっと作業を止めて考えてみることにした。 なにゆえ仕事が手に着かないのか。年をとって集中力が落ちているのはやむをえないとして、単純労働まで進まないのはなぜか。 ...

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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年1月・武蔵小山「九曜書房」、九品仏「木鶏堂書店」、祐天寺「北上書房」ほか

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年1月・武蔵小山「九曜書房」、九品仏「木鶏堂書店」、祐天寺「北上書房」ほか

某月某日 不意に思いついて武蔵小山の九曜書房に行くことにした。定点観測という名の現実逃避である。よいではないか、よいではないか。いや、よくはないのだが。 電車に乗って行く道すがら、古本屋ツアー・イン・ジャパンのサイト内で武蔵小山を検索してみると、以前は九曜書房以外にもいろいろなお店があったことを思い出させられる。恵比寿に移転してさ...

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書評の・ようなもの 藤田宜永さんのこと

書評の・ようなもの 藤田宜永さんのこと

藤田宜永さんが亡くなったという報せを受けて、昨日から呆然としたままです。 藤田さんとは個人的にどうこうという間柄ではなく、お会いしたことも数回しかありません。 しかし日本ミステリー事典の項目を執筆したのが私だということもあり、勝手に親近感を持っていた作家でした。 さらにもう少し違った感情を持つようになったのは、ここ数年前のことです。...

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杉江松恋の「新鋭作家さん、いらっしゃい!」 歌田年『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』

杉江松恋の「新鋭作家さん、いらっしゃい!」 歌田年『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』

「杉江松恋の新鋭作家さんいらっしゃい!」番外編。デビュー作、あるいは既刊があっても1冊か2冊まで。そういう新鋭作家をこれからしばらく応援していきたい これだけサービス精神旺盛なデビュー作というのも珍しい。 歌田年『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』(宝島社)は、第18回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作である。この大賞、情報セキ...

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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年1月・駒込「古書宮橋駒込店」「BOOKS青いカバ」、入谷「古書ドリス」

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年1月・駒込「古書宮橋駒込店」「BOOKS青いカバ」、入谷「古書ドリス」

某月某日 この日はひさしぶりに「翻訳メ~ン」の収録があった。川出正樹さんと私が月一でやっている、翻訳ミステリーのレビュー番組なのだが、ここのところ都合が合わず、しばらくお休みしていたのである。川出さんとは私が大学一年のときに会って以来だから、もう三十年以上のおつきあいである。会えば何がなくても最近読んだミステリーの話をする。「翻訳メ~ン...

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