みなさん、私が解説を書いた大崎梢さんの短篇集『忘れ物が届きます』(光文社文庫)はもう読んでいただいたでしょうか。初めて大崎作品に触れる人にもなじんでもらえるように、入門ガイドのつもりで書いたので、この機会にぜひ。
杉江は池袋の西武百貨店内にあるコミュニティカレッジというカルチャーセンターで「ミステリーの書き方」という講座を受け持っています。月2回、AコースとBコースに分かれていて、Aコースは実際にミステリーを書き出している人のためのお手伝いをすることが目的、もっと言うと後ろから鞭を持って追いかけていく講座です。Bコースは「書こうとしているけど今は仕事が忙しくて」とか「持病の腰痛が」とか「今思いついたアイデアがうまくプロットにまとめられたら」とか言い訳のほうが巧くなってしまった人向け。「言い訳をする代わりにこの運動をやってね」とトレーナーになるのがBコースにおける杉江の役目です。
そのBコースにゲストとして大崎梢さんがいらしてくれることになりました。デビューまでのご苦労、デビューされてから現在に至るまで職業作家として気をつけておられること、などなど。普段は聞けないお話がたくさんあると思いますので、ぜひ覗いてみてください。また、大崎さんの新刊を会場内で販売しております。希望者の方にはサインもしていただけます。どうぞよろしくお願いします。
日時:10月20日 19時~20時30分
場所:池袋コミュニティカレッジ
詳細はリンク先から→ http://cul.7cn.co.jp/programs/program_773932.html
ちなみに以下は、Bコース受講者にいつも配っている「ミステリーの短編小説を書くために」というレジュメの最後「耐える」という部分です。全体は会場で。
1)書き始めたら毎日必ず書く。
2)書き始めたら前日の矛盾点以外は絶対に直さない。
3)書き始めたら最後まで書く。
4)書き始めたら途中の辛い個所を書き飛ばしても前に進む。
5)書き終えたら少しだけ時間を置いてから読み直す。
6)読み始めたら心を鬼にして直す。
7)もったいない、せっかく書いたのに、は敵。
8)厳しい読者が待っていることを思い出す。
9)最低3回は推敲する。
10)次を書く。