11月23日、祝日の夜にあれをやっちゃいます。
年末も近くなって、今年を代表するミステリーは何か、だんだん気になってきた方も多いのではないでしょうか。
多くのランキングは投票方式ですが、あえて数の論理を無視し、議論のみで順位を決めてみようと思います。かつてCS「ミステリーチャンネル」内に「闘うベストテン」という企画があったのをご記憶の方は、同趣向と思っていただいて結構です。私が最も信頼する書評家の一人である川出正樹さんをお招きし、二人でお互いの挙げた候補作を全部読むという形で議論をしてみたいと思います。いろいろな企画がある中で、bookaholicのランキングはこれ、というものをお見せします。とりあえず今回は翻訳ミステリー篇で。
議論はネタばらしなしで行いますので、今年の読書案内として聞いてみたいという方もぜひいらしてみてください。
余裕があれば、間近に迫った「このミス」の順位なんかも予想してみようかな。
気になる候補作は以下の通り。
2016年度のマイ・ベスト・ミステリ【川出正樹】
『アイアマンガー三部作1 堆塵館』エドワード・ケアリー(東京創元社)
『ガール・セヴン』ハンナ・ジェイミスン(文春文庫)
『彼女が家に帰るまで』ローリー・ロイ(集英社文庫)
『熊と踊れ』 アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ(ハヤカワ・ミステリ文庫)
『世界の終わりの七日間』ベン・H・ウィンタース(ハヤカワ・ミステリ)
『煽動者』ジェフリー・ディーヴァー(文藝春秋)
『その雪と血を』ジョー・ネスボ(ハヤカワ・ミステリ)
『拾った女』チャールズ・ウィリアムズ(扶桑社ミステリー)
『埋葬された夏』キャシー・アンズワース(創元推理文庫)
『マトリョーシカと消えた死体 探偵ブロディの事件ファイル』ケイト・アトキンソン(東京創元社)
『夜、僕らは輪になって歩く』ダニエル・アラルコン(新潮クレストブックス)
『ロルドの恐怖劇場』アンドレ・ド・ロルド(ちくま文庫)
※作品名五十音順、次点・別格作品を含む。
2016年度のマイ・ベスト・ミステリ【杉江松恋】
『アイアマンガー三部作1 堆塵館』エドワード・ケアリー(東京創元社)
『ヴェサリウスの秘密』ジョルディ・ヨブレギャット(集英社文庫)
『熊と踊れ』 アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ(ハヤカワ・ミステリ文庫)
『ザ・カルテル』ドン・ウィンズロウ(角川文庫)
『12人の蒐集家/ティーショップ』ゾラン・ジヴコヴィッチ(東京創元社)
『その雪と血を』ジョー・ネスボ(ハヤカワ・ミステリ)
『図書館大戦争』ミハイル・エリザーロフ(河出書房新社)
『ドライ・ボーンズ』トム・ボウマン(ハヤカワ・ミステリ文庫)
『夏に凍える舟』ヨハン・テオリン(ハヤカワ・ミステリ)
『拾った女』チャールズ・ウィリアムズ(扶桑社ミステリー)
『プラハの墓地』ウンベルト・エーコ(東京創元社)
※作品名五十音順、別格作品を含む。
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