2週間後の12月14日、翻訳ミステリー編に引き続き、国内ミステリーもあれをやっちゃいます。
多くのランキングは投票方式ですが、あえて数の論理を無視し、議論のみで順位を決めるという企画です。かつてCS「ミステリーチャンネル」内に存在した「闘うベストテン」と同趣向で、現在最強のミステリー評論家の一人である千街晶之さん、若手の俊英・若林踏さんをお招きし、それぞれが挙げた候補作を全部読むという形で議論を致します。いろいろな企画がありますが、bookaholicのランキングは他にないものを提供しますよ。
今回も議論はネタばらしなしで行いますので、今年の読書案内として聞いてみたいという方もぜひいらしてみてください。
各自のベスト10は以下の通り。期間は2015年11月1日~2016年10月31日です。
千街晶之の2016年国内ミステリーベスト10
1 真藤順丈『夜の淵をひと廻り』KADOKAWA
2 津原泰水『ヒッキーヒッキーシェイク』幻冬舎
3 七河迦南『わたしの隣の王国』新潮社
4 井上真偽『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』講談社ノベルス
5 宮内悠介『彼女がエスパーだったころ』講談社
6 青崎有吾『アンデッドガール・マーダーファルス1・2』講談社タイガ
7 葉真中顕『ブラック・ドッグ』講談社
8 長岡弘樹『白衣の嘘』KADOKAWA
9 逸木裕『虹を待つ彼女』KADOKAWA
10 早坂吝『誰も僕を裁けない』講談社ノベルス
別格 竹本健治『涙香迷宮』講談社
若林踏の2016年国内ミステリーベスト10
1 真藤順丈『夜の淵をひと廻り』 KADOKAWA
2 青山文平『半席』新潮社
3 米澤穂信『真実の10メートル手前』東京創元社
4 若竹七海『静かな炎天』文春文庫
5 法月綸太郎『挑戦者たち』新潮社
6 白井智之『おやすみ人面瘡』KADOKAWA
7 澤村伊智『ずうのめ人形』KADOKAWA
8 青崎有吾『ノッキングオン・ロックドドア』徳間書店
9 小林泰三『失われた過去と未来の犯罪』KADOKAWA
10 月村了衛『ガンルージュ』文藝春秋
杉江松恋の2016年国内ミステリーベスト10
1 角田光代『坂の途中の家』朝日新聞出版
2 青山文平『半席』新潮社
3 青崎有吾『ノッキンオン・ロックドドア』徳間書店
4 若竹七海『静かな炎天』文春文庫
5 道尾秀介『スタフ』文芸春秋
6 津原泰水『ヒッキーヒッキーシェイク』幻冬舎
7 須賀しのぶ『また、桜の国で』祥伝社
8 井上真偽『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』講談社ノベルス
9 深町秋生『バッド・カンパニー』集英社文庫
10 小林泰三『失われた過去と未来の犯罪』KADOKAWA