電撃座通信 立川談幸「立川談幸 内藤新宿の会」20170118

Share

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存

立川談幸さんが落語立川流から落語芸術協会に移籍したのは2015年1月のことである。今では芸協の定席に出演する姿もすっかりおなじみのものとなり、暫定的に前座修業をやり直すことになった二人の弟子も、立川吉幸さんが2016年3月に二ツ目に復帰、幸之進さんも今年3月での再昇進が決定した。団体を変わったために生じた過渡期も終わりを迎えたといえるだろう。

以前から談幸さんの軽妙な芸風がお気に入りだった私にとって、電撃座出演が叶ったのはたいへん喜ばしいことであった。満を持しての登場となるこの日は、前もって「文七元結」をトリネタとするという予告が行われていた。

番組は以下の通り。

かつぎや 談幸

二番煎じ 談幸

仲入り

文七元結

世間では二の席となる時期だが、一月ということでおめでたい「かつぎや」、そしておじさんたちの賑やかな親交が描かれて楽しい「二番煎じ」で仲入りとなった。予告通りの「文七元結」であるが、談幸演じるところの長兵衛にはどうしようもない自分を見つめる含羞のようなものがあり、やさぐれてはいるものの好ましい人柄を感じる。見事大団円に至るまで、誠にすがすがしい、結構な文七元結であった。

Share

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存