電撃座通信 三遊亭歌橘「SANYUTEI KAKITSU SHOW!! 三遊亭歌橘の独演会っぽいもの」20170220

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ゲスト・白井光浩さんと三遊亭歌橘さん。

三遊亭圓歌一門の真打・歌橘さんがこの日電撃座初出演を果たされた。

企画の目玉としてゲストに俳優の白井光浩さんを投入、トークの他になんと、落語デビューもされるのだという。白井さんといえば映画「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌」における藤本輝夫、通称「城東のテル」のイメージが強烈であった。実は歌橘さんは大のビー・バップ・ファンであるという。ゲスト出演はそのご縁だろうか。

この日の番組は以下の通り。

宮戸川 歌橘

ちりとてちん 白井光浩

対談 白井光浩×歌橘

仲入り

坊主の遊び

まずは「宮戸川」で艶っぽく会は始まった。注目のゲスト落語は「ちりとてちん」。白井さんはさすがに俳優ならではの美声で聴きやすく、初めて人前で演じるとは思えないほどに滑らかな口演となった。終了後の対談では落語の魔力を熱っぽく語っておられたが、早くもその虜になったか。トークでは藤本輝夫役を射止めたオーディションでの秘話も公開され、客席からはたびたび爆笑が起きた。この日のお客様には映画のファンも多かったようである。

トリネタの「坊主の遊び」は、師匠・圓歌の十八番である。吉原通いの楽しさに取りつかれた隠居が、案内役を務める床屋の親方の酒癖に閉口しつつも足繁く廓に通っていく。その果てに起きた騒動をナンセンスに描く一席だ。この日は落語の初心者も多かったと思うが、艶笑譚のような展開に満足していただけたのではないだろうか。

次回の歌橘さんの出演は未定だが、また強力なゲストと共に再登場していただけるはずである。

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