北尾トロさんが突如ノンフィクション専門誌「レポ」の創刊を宣言されたのは2010年のことだった。第1号が出たころにネット上でトロさんは、「レポ」は連載希望のライターを受け付けるんだということを宣言された。それを見て、よし、それならやってやろうと書いたのが以下に貼り付けた企画書案である。当時は西荻窪にあったトロさんの事務所まで、この1枚ものの紙を持って駆けつけた。一押しは東方Projectネタなのだが、企画書をじーっと見たトロさんは呟いた。
「この中なら、3だな」
それが「ある日うっかりPTA」の連載開始が決まった瞬間である。「レポ」には本当によくしていただいた。すでに休刊して久しいレポだが、電子書籍でバックナンバーはすべて読むことができる。また、レポTVという形で北尾トロさんとえのきどいちろうさんのトーク番組も継続している。そこにこのたび、杉江も出していただいた。懐かしい話から近況に至るまで、1時間余にわたってお話しさせてもらった次第である。おひまなときにでもご覧ください。
というわけで、これがくだんの企画書。完全に原文ママで貼り付けます。
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「レポ」企画案
1.40歳からのゲーマースタート
杉江松恋は40歳にして同人ゲーム「東方project」にはまってしまいました。遠い昔、ゼビウスでシューティングゲームに挫折し、意向「反射神経がないからそういうの無理!」と拒絶し続けた日々。幾星霜を経て、シューターの道に復帰した杉江が、いかにヘタレからいっちょまえのゲーマーになりあがっていくかをドキュメンタリータッチで。
2.電子書籍えっちらおっちらスタート
2009年に本格的な国内展開が始まった電子書籍に、杉江もおっかなびっくりで参加しています。活動を停止したサイト「BOOKJAPAN」の運営を譲り受けたこともあり、ネットと電子書籍の二本立てで、明日の生き残りを目指してがんばります。ド素人がお勉強で「なんとかなっていく」さまを書いていこうと思います。
3.僕にもできたPTA
杉江は五年前に地域ボランティアへの参加を始めました。多忙を理由にしり込みをせず、なんでもかんでも挑戦するのがライター、という考え方から、私生活でも挑戦を始めた次第です。PTAというとなんだかロイド眼鏡のおばさまがキーッとなっている場所、というイメージがありますが、実際のところはどうなのか、を書いてみようかと。