bookaholic認定翻訳&国内ミステリーベスト10選定会議、今年もやります!

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(撮影:深緑野分)

早いもので2017年も終わりが近づいております。みなさんにとって、今年はどんな年だったでしょうか?

年末といえば各種ランキングが行われる時期でもあります。bookaholicは、昨年に続き独自のミステリーランキング制定会議を今年も行います。投票や多数決で決めるランキングには飽き足らない、どうせ順位を決めるなら議論でやってもらいたい。そう思っている方はぜひご来場いただいてベスト10決定までの過程をご覧いただきたいと思います。

選定委員は杉江松恋のほか、以下のメンバーです。

まず翻訳部門では、「翻訳メ~ン」でおなじみの川出正樹さん。翻訳マン1号・川出正樹と翻訳マン2号・杉江松恋が熱く今年の翻訳ミステリー界隈を語りますよ。

そして国内部門は、幻想文学から映像作品まで幅広い守備範囲を持つ千街晶之さんと、若手精鋭の若林踏さん。こちらは三人での議論となります。若手とベテランの対立となるのか、それとも友達の少ない杉江が孤立するのか、そのへんの展開はまったく読めません。

日程は以下の通り。翻訳→国内の順番で、開始時刻も違うのでご注意ください。会場は昨年と同じ新宿5丁目High Voltage Cafeです。

翻訳:12月17日(日)18時開始。

詳細・予約はこちらから。

国内:12月20日(水)19時半開始。

詳細・予約はこちらから。

年末のお忙しい時期ですが、ぜひお誘いあわせの上いらっしゃってくださいませ。ご参考までに、昨年版の順位を以下に掲載いたします。他のベストテンランキングとの違いも味わっていただければ幸いです。

■2016年度翻訳ミステリーベスト10(選定者:川出正樹・杉江松恋)

第1位:『彼女が家に帰るまで』ローリー・ロイ/田口俊樹・不二淑子訳(集英社文庫)

第2位:『熊と踊れ』アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ/ヘレンハルメ美穂・羽根由訳(ハヤカワ・ミステリ文庫)(リンク先は北海道新聞電子版)

第3位:『アイアマンガー三部作1 堆塵館』エドワード・ケアリー/古屋美登里訳(東京創元社)(リンク先はエキサイトレビュー)

第4位:『その雪と血を』ジョー・ネスボ/鈴木恵訳(ハヤカワ・ミステリ)(リンク先はweb本の雑誌)

第5位:『マトリョーシカと消えた死体 探偵ブロディの事件ファイル』ケイト・アトキンソン/青木純子訳(東京創元社)

第6位:『夜、僕らは輪になって歩く』ダニエル・アラルコン/藤井光訳(新潮クレスト・ブックス)

第7位:『ガール・セヴン』ハンナ・ジェイミスン/高山真由美訳(文春文庫)

第8位:『世界の終わりの七日間』ベン・H・ウィンタース/上野元美訳(ハヤカワ・ミステリ)

第9位:『拾った女』チャールズ・ウィルフォード/浜野アキオ訳(扶桑社ミステリー)

第10位:『12人の蒐集家/ティーカップ』ゾラン・ジヴコヴィッチ/山田順子訳(東京創元社)

次点:『ヴェサリウスの秘密』ジョルディ・ヨブレギャット/宮崎真紀訳(集英社文庫)(リンク先はweb本の雑誌)

別格:『図書館大戦争』ミハイル・エリザーロフ/北川和美訳(河出書房新社)

■2016年度国内ミステリーベスト10(選定者:千街晶之・若林踏・杉江松恋)

1位:真藤順丈『夜の淵をひと廻り』角川書店

2位:角田光代『坂の途中の家』朝日新聞出版(リンク先はエキサイトレビュー)

3位:若竹七海『静かな炎天』文春文庫(リンク先はBookbang)

4位:津原泰水『ヒッキーヒッキーシェイク』幻冬舎(リンク先はBookbang)

5位:青山文平『半席』新潮社

6位:青崎優吾『ノッキンオン・ロックドドア』徳間書店(リンク先はBookbang)

7位:須賀しのぶ『また、桜の国で』祥伝社

8位:白井智之『おやすみ人面瘡』角川書店(リンク先はWEB本の雑誌)

9位:井上真偽『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』講談社ノベルス

10位:宮内悠介『彼女がエスパーだったころ』講談社

次点:七河迦南『わたしの隣の王国』新潮社

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