5月7日
本に関するアンケート、ちょっと目先を変えた質問である。お題は「自宅の本棚は一列で本の背が見えているか、それとも二列以上になっているか」。回答数は431。
毎日アンケートにご協力いただき、ありがとうございます。ちょっと質問を変えます。ご自宅の本棚は、前後二列の収納になっていますか。コメントもいただけると幸いです。不可の場合、引用する場合がありますのであらかじめご了承ください。よろしくお願いします。
— 杉江松恋@秋季例大祭に向けて気持ちを切り替えました。 (@from41tohomania) May 6, 2020
「すべての棚が一列で、本の背が見えるようになっている」16.7%
「スライド式など、複数列の棚を購入、使っている」8.6%
「二列の箇所もあるが、後ろ側の本の背は一応見える」12.3%
「二列になっている箇所があり、後ろ側の本は見えない」62.4%
結果はご覧のとおり、二列の呪い恐るべし。Y田N子さん「本棚の全ての段が前後二列です。上部の隙間には横にして、さらに前後で二列。これが基本です」、酒井貞道さん「基本が二列です。二列にできない本棚は買いません」、円堂都司昭@『ディストピア・フィクション論』さん「以前の住まいでは文庫本を三列にしていた。だが、必要な文献が一番奥にあったはずだと前二列をとりだして探してもなくて、結局、図書館で借りたりネットで購入したりを繰り返し、あまり奥を掘らなくなった。すると引っ越しの時、三列目はしっかりカビていた。もうしません、三列なんて。今は原則二列」と、二列が基本の方は非常に多かった。そうそう、たしかに三列にするといちばん奥は見えなくなって発酵するのです。見えない本は持ってないのと同じで、いざというときに間に合わず、結局また買ってしまうので無駄なのであった。
二列の場合も、背の高い本を後ろ、低い本を前とすることで一部でも背を見えるように工夫するという手がある。naoco watanabeさん「部屋が狭いので仕方なく2列になっていますが、後列の本の下に、もう読まない本を寝かせて下駄を履かせているので、タイトルは一応判別できるようになっています」のこの手は、古本屋が上の方の棚でよく使う手段だ。下駄にされた本はかつてのベストセラーで、時代の移り変わりを感じたりして。しかし、ぎすけ@メタル酔いさん「後ろに高い背の本、前は低いもの、だと見やすいと思うのですが、背の低い本を前に置くと、その上に本を横にして置いてしまうので、結局見えなくなります」のご回答にあるように空間を埋めてしまいたくなるので、結局はぎちぎちの本棚になってしまうのであった。
スライド棚については、びりい・Оさん「スライド式ですが、後ろの棚にさらに寝かせたり重ねたりしているので、スライドする時にひっかかってやばい時があります」のご回答にあったように、中で本がひっかかることへの心配がある。また、既製品のスライド棚は本の幅ぴったりのものがない。ぴったりだと背が擦れたりカバーを巻き込んだりする危険があるのであえてそうしているのだろうが、あれが無駄に感じてしまうのである。
私の場合は、作り付けの主要棚はすべて一列、後からカラーボックスなどで増やした棚は二列ないし三列になっている。引っ越す際に部屋の半分を潰して棚のスペースにした。そこに最初は移動式閉架を置こうと考えていたのである。レールの上を棚が滑っていく、あれだ。
そこで図書館専門の本棚屋に相談したところ、意外なことを言われた。閉架を置くよりも、櫛の歯型に棚を並べたほうが入るというのである。閉架の本棚はけっこう奥行があり、それこそ本を一列置いたのでは無駄になる空間ができてしまうからだ。しろうと考えで、通路一本分を残して後を棚にすればたくさん入ると思っていたのだが、それだと上記のデッドスペースが累積して、結局はそんなに本が入れられないのだという。
そこで結局、通路の幅を最小限にして8列の棚を入れた。うち、6本は背中合わせだから通路は4本、私の肩幅ぎりぎりなので非常に狭い。また、通路の奥にも棚を置いた。1列に2台、通路奥にそれぞれ1台、合計で20台の本棚を置いたのだが、この収容能力で賄いきれていたのは数年で、やがて本棚買い足し期が始まる、というところでまた明日。
自粛生活30日目。
当初5月6日までの緊急事態宣言だったのが延期になって、それでもいったんの区切りをつける必要があるためか、街には人通りが多かったそうだ。通勤電車も久しぶりに混雑したのではないか。私は腰痛があるので整形外科への通院を除いては外出せず。レントゲンをとってもらったところ、以前よりも悪くなってはいないそうなので、しばらくは定期的に通って腰の牽引をしてもらうことになった。右肩と腰を合わせて二十分の治療である。腰を引っ張ってもらっているときは本が読めないので暇だが、これは実に気持ちいいのですうっと眠くなる。鍼灸にかかったり、各種マッサージ・整体を試したりした時期もあったが、これに勝るものはない。観念して身を委ねることにしよう。
一昨日よりパソコンの本格的なバックアップも始めていて、クラウドに駄文がどんどん上がっている。仕事の文書ファイル全体で1万本ぐらいあるのだが、仮に1つ400字平均として400万字、原稿用紙で1万枚である。そう考えるとなんとなく少ないような気もする。1995年にこの名前を使い始めて25年が経つ。1年で400枚しか書いていないのか。もっと仕事をしているような気がしていたのだが。怠け者の人生だなあ。
そんなことを考えていたら出社された編集氏から、あれはどうなったのだ、という督促をいただいたので真面目に仕事をする。もう少しだけお待ちを。