某月某日
今週は日曜日に若林踏氏と「ミステリちゃん」の収録をやったらなぜかどっと疲れてしまい、仕事があまり上向きにならなかった。関係各位に迷惑をかけてしまい、たいへん申し訳ない。それでもなんとか復活してきて、昨日は一気に二本原稿が書けた。全然別のジャンルの原稿なので、通常であれば頭を切り替えるのがたいへんなのだが、なぜか二本目にするっと入れたのである。不甲斐ない脳が活性化しているのかもしれない。このまま商業原稿に集中できればいいのだが、内なる声が「今こそ東方二次創作を書くノダ」と言っている。この声を無視したら罰が当たる。よって二次創作を頑張りつつそこそこ商業原稿も書いていこうと思う。いや、本当に頑張ります。いろいろと。
「ミステリちゃん」については若林氏と「そんなに視聴数は上がらないでしょ」「ですよねえ」という話をいつもしている。三十代と五十代のおじさんがぽそぽそ話しているだけで特に演出が派手なわけでもないから当然だ。もう少し努力をして観やすくする工夫ができたほうがいいのだが、今はこれが精一杯。ちゃんと能力があるスタッフにお願いしてやっていけば改善の余地はある。しかし外注費を払う余裕がないのである。ただ働きをさせることはできないので、もうしばらくはこのままでお許しいただきたい。おじさんがぽそぽそ話しているだけの動画だけどいい本は紹介しているつもりなので、お暇があったら観ていただきたいし、チャンネル登録もしてくださると幸甚至極である。
コロナコロナで観客を入れての配信もできなくなってしばらく経つが、年末恒例のベストテンはできればやっておきたい。まだ若林氏以外には話をしていないのだけど、関係諸氏は12月のどこかを空けておいていただけないかしらん。
今月の「ミステリちゃん」で取り上げた作品は以下の通り。
その1
澤村伊智『うるはしみにくし あなたのともだち』(双葉社)
新津きよみ『始まりはジ・エンド』(双葉文庫)
その2
坂上泉『インビジブル』(文藝春秋)
奥泉光『死神の棋譜』(新潮社)
その3
逸木裕『空想クラブ』(KADOKAWA)
白井智之『名探偵のはらわた』(新潮社)
その3の告知でも話が出ているけど、若林踏氏主催の「新世紀ミステリ作家対談」(タイトルこれで合ってるかな)は9月20日開催。ゲストは『スワン』の呉勝浩氏なのでぜひご覧ください。お申込みは・詳細はこちら。