某月某日
今抱えている仕事。インタビューの構成×４（イレギュラー３、文庫解説１）、レギュラー原稿×４、イレギュラー原稿×２（文庫解説、調整待ち）、ProjectＴＹ書き下ろし。下読み×２。
やらなければならないこと。連載原稿の準備×１。取材の準備×１。企画書×１。会議の調整×１。
ついにやってしまった。北上次郎さんがよく「この本おもしろいなあ、解説書きたいなあ、と思っていたら、最後まで読んだらどうも覚えがある、確認したら自分で書評もしていた」というような話をする。さすがに最後まで読んだら気づくでしょ、しかも書評までして、と思っていたのだが、まったく同じことをやっていまった。
人間、本を読み終わるまで既読だと気づかないこともある。
書評をするつもりで一冊本を読んで、最後までいってからそれが文庫化であることに昨日気づいた。嫌な予感がして書棚を見たら、元版の単行本が見つかったのだ。既読である証拠の付箋もふさふさ付いていた。もう北上次郎さんを笑えない。
ちなみにその本とは、先日創元推理文庫に入ったアーナルデュル・インドリダソン『厳寒の町』である。非常におもしろく読んだ。検索してみたら以前にWEB本の雑誌に書いた原稿が見つかった。おお、なんということだ。まさにそのWEB本の雑誌に書くつもりで読んでいたのだ。
知らん顔して原稿を送ったらＭ村氏はなんと言うだろうか。おもしろいからやってみたい気もするが、やらない。『厳寒の町』は非常にいい小説なので読んでください。以上、解散。
