某月某日
今抱えている仕事。インタビューの構成×3(イレギュラー2、文庫解説1)、レギュラー原稿×4。イレギュラー原稿×2(調整待ち、書評)、ProjectTY書き下ろし。下読み×2。
やらなければならないこと。主催する会の準備×1。
下調べに終わってしまって原稿が1本も完成しなかったので、今日はがんばる。最低3本、できれば6本を目標に。できるのか、そんなに。
昨夜は浅草木馬亭にお邪魔して第47回玉川太福独演会で『浪曲は蘇る』を売らせていただいた。太福さんの演目は以下の通り。
明石の夜嵐 太福・みね子
サウナ探訪#1 太福・鈴
陸奥間違い 太福・みね子
「明石の夜嵐」は歌舞伎の「伊勢音頭恋寝刃」の前日譚で、最後に献上される村正の妖刀がまわりまわって油屋騒動の惨劇を引き起こすことになる。どういう経緯で成立したものかは未詳。もともとこういう前段があったのか、それとも浪曲作家が後から付け加えたのか。寄席読みの名人であった東武蔵の十八番で、『席亭立川談志のゆめの寄席』収録の音源で聴くことができる。元侍で侠客という徳島屋は太福さん向きのキャラクターだし、笑いを挟んでいく語り口も合っていると思うので、磨き上げて得意ネタにしてもらいたい。
「サウナ探訪#1」は「渡辺篤史のたてもの探訪」の語り口でサウナを訪れるというもので、場内に爆笑が巻き起こっていた。あの口調なのでマイクを引き寄せるようにして語らないといけないのだが、これ、途中で三門博の節真似とか入れたらどうだろうか。語りの様子を見ているうちにそんなことを思った。
「陸奥間違い」は「玉川奈々福のガチンコ浪曲講座」で生まれて初めて自分でも唸ったお外題なので、聴くたびに背中が伸びる感じがする。12月の新宿文化センターでも聴いたが、そのときは時間の都合か愁嘆が省かれていた。今回はフルバージョンで満足した。
編集Y元氏と「健康にはお互い気を付けよう」という話をしながら帰った。ここのところ周囲に大病をする人が多い。そういう年齢になったのだと思う。