某月某日
今抱えている仕事。レギュラー原稿×7。イレギュラー原稿×4(調整待ち、エッセイ、文庫解説×2)、ProjectTY書き下ろし。下読み×1。
やらなければならないこと。主催する会の準備×1。
書き下ろしに集中していたものでまったく他の原稿が進まず、週をまたいで次の〆切が見えてきてしまった。どうするどうする。
それはさておき、金・土は二夜連続で玉川太福独演会であり、会場で『浪曲は蘇る』販売をさせてもらった。本来予定がなかったという金曜日は、関西から同期の落語家・笑福亭智六さんが来京されることになったため、急遽企画されたという。
鳥追い恋慕笠 三門稜・玉川みね子
男はつらいよ 恋する寅さん(大西信行作) 玉川太福・玉川鈴
ノミニケーションブレイクダンス 笑福亭智六・中田まなみ
仲入り
浪曲公開稽古 明石の夜嵐 太福・みね子・志ら門・智六
流山の決闘(三遊亭白鳥作) 玉川太福・玉川みね子
智六さんの落語はかつての中島らも新作のようで楽しかったのだが、マクラで「実はこのあいだ血を吐きまして。帰ったら入院します」と一言あったもので客席が妙な雰囲気に。どうぞご自愛なさってください。部長の酔っ払っていく姿は楽しかった。また聴きたい落語家。
浪曲公開稽古では、かつてのガチンコ浪曲講座を見ているようで、到底他人事とは思えなかった。私が奈々福さんに叱られていたときに比べれば百倍マシである。志ら門さんはカン(高い音)から中カン(真ん中の高い音)に下りるのがきちんとできていた。関東節が長く続く箇所では、息と集中力が続かずに多少節尻が怪しいのだが、それでも致命的なほどではなく。4月20日の午後に本番とのこと。太福・みね子コンビもゲストで出られるそうなので、観覧に行こうと思う。
太福さんは安定の二席。流山の決闘は例のくだり(二代目虎造由来)が見事に決まり、気持ちよさそうであった。