杉江松恋不善閑居 平井「平井の本棚」ほか

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某月某日

今抱えている仕事。レギュラー原稿×4。イレギュラー原稿×3(エッセイ×2、評論)、ProjectTY書き下ろし、ProjectTH書き下ろし。

やらなければならないこと。主催する会の準備×1。

所用があって家族で江東区方面に出かけたので、解散後に平井駅まで足を延ばす。駅前の古本屋、平井の本棚二階ではみだし古本市が開催中なのである。行ってみると、すでに二階には多くの人がやってきて盛況になっていた。同時に漫画家・山川直人氏の原画展示会も開催されており、ご当人が会場に控えて希望者にはサインに応じていた。藤原審爾『大妖怪』の単行本を発見、文庫版はあったはずだが、と思いつつ買ってしまう。

階段を下りてお店のほうへ。基本的な構造は変わっていなかったが、入口近くに落語を始めとする伝統芸能棚が出来ていた。二階で柳家小もんの独演会を開くなど、落語会にも会場を貸しているのでそちらに縁ができているのだろう。平井には旧・橘家圓蔵邸もあってそこでも落語会が開かれている。拙宅からはちょっと遠いのだが、落語ファンが集う土地になればいいと思う。

総武線に乗ってお茶の水駅まで戻る。駅前でひさしぶりにソラシティ古本市が開かれている。立ち寄って棚を確認した。スポーツ選手のサイン色紙を集めて売っているところに、浪曲師の日吉川秋水のものが一枚だけ紛れ込んでいて、おおっと反応したが熟慮の末買わず。サイン色紙は本当にその人のファンだけが買うべきだと思うんだよな。

坂を下って古書店街のほうへ。日曜日なので休みの店が多いが、羊頭書房BOOK DASHボヘミアンズ・ギルドなど開いている店もある。少し眺めてから棚借り中のPASSAGE by All reviewsへ。他に営業中の店が少ないせいか非常に賑わっている。本当ならちょっと棚の整理をしたかったのだが、この混雑ぶりでは邪魔になるだけである。後日にすることにしておとなしく引き上げる。

若林踏さんとやっている国内ミステリー書評番組「ミステリちゃん」、今月も公開しました。まずはその1から。

本日夜、高田馬場ばばん場にて浪曲会が催されます。若手のホープ・国本はる乃がゲストで登場、港家小そめ・富士綾那の二人で開催している会で、今回のテーマは「涙」。まだ席に余裕があるそうなのでよかったらどうぞ。

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