某月某日
今抱えている仕事。レギュラー原稿×5。イレギュラー原稿×4(エッセイ、書評×3)、ProjectTY書き下ろし。
やらなければならないこと。主催する会の準備×1。
〆切がかなりまずいことになっていた文庫解説を入れ、その勢いで〈れいむと〉の三話目を書いてしまう。「博麗霊夢とチョアー」である。チョアーと聞いて、ああ、あれか、と思い出す人はたぶん私と同年代。
午前中に妙な勘が働き、東京古書会館で開かれているフリーダム展に行った。するとおなじみ佐藤藝古堂の棚に浪曲番付が三枚ある。もちろん購入した。帰宅して調べると、三枚ともダブりではなかった。確認せずに買ったのに奇跡だ。これで拙宅には古い順に1932年、1934年、1936年、1937年、1948年、1949年、1952年、1953年、1955年、1956年、1958年、1964年の版があることになる。理想は、番付が作られ始めてから終わるまで、全ての版を手に入れてそこに記載されている浪曲師の一覧を作ることである。蒐集には、ただ持っているだけでいいものと全てを揃えると意味が発生するものの二種がある。これは後者だ。おそらく戦時中は刷られていないと思うのだが、何年から何年までが欠けているのか。そして最後に刷られた年は何年なのか。浪曲人気は1960年代に入ると下火になり、1965年あたりからはっきりと衰退期に入る。そのへんが番付の終りではないかと思うのだが、ちゃんと確認したい。調べた人はいるのだろうか。
本日は午前中に浪曲を聴きに行って、午後はずっと仕事をする予定。浪曲を聴きに行かないで仕事をしろ、とは言わないでもらいたい。体にネジを巻くようなものだから。