杉江松恋不善閑居 経堂「ゆうらん古書店」&新宿「TOKYO BOOK PARK」

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某月某日

今抱えている仕事。レギュラー原稿×3、イレギュラー原稿×1(評論×1)。やらなければならないこと。の・ようなものの準備×1。ProjectMH×1。

熊本行に備えていろいろ準備が必要なことがある。そのために出かけて、ついでに新宿高島屋に入っている東急ハンズで、開催中のTOKYO BOOK PARKをひやかした。場所柄か、アート系の出店がいい感じ。気が向いたのでそこから小田急線に乗り、経堂のゆうらん古書店へ。このところ相次いで古本屋が閉じてしまっていたところに現れた新星である。場所は落語会でもおなじみのさばのゆ近くで、駅から向かって右に向かわず、そのまま真っすぐ行った先にある。

店頭の均一棚がすでにいい感じで、ちょっと傷んだ後藤明生が300円で置いてある。魚影が濃い。入ってすぐ左は文庫と新書の棚、右に絵本と大型本で、正面の平台には新着なのかいろいろ目を惹く本がある。いい配置だ。右の壁際は海外文学と人文科学系が中心。左奥は芸術系と詩集・句集、SFなどもここだ。大町桂月がなぜか格安で置いてあったが、そこまで手を伸ばすとえらいことになるので思いとどまる。左の壁際からコの字型に配置されたあたりは映画や音楽、演劇などサブカルチャー系の棚がひとつながりあって、ここが壮観。さらに漫画があって、窓際にはレコード棚、そして岩波やちくまなどが並ぶ文庫棚と続いていく。見るだけで楽しく、下北沢、豪徳寺、成城学園前の並びに再び経堂が加わって、また小田急線が賑やかになってきた。この流れが続くことを祈る。

帰宅して熊本行の準備を終える。早朝に発って、戻りは土曜日の夜になる予定。とりあえず「文庫大研究」のその2はアップしていく。

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