杉江松恋不善閑居 神保町・猫の本棚と本格ミステリ大賞贈賞式

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某月某日

17時から本格ミステリ大賞の贈賞式があるので、その前に都内をうろうろと動く。

本当は深川江戸資料館に行って施設の利用者登録をするつもりだったのだが、別件が進展してとりあえず急いでやらなくていいことになった。後日出直すつもりである。

まずは西部古書会館で高円寺優書展。均一祭などとは違ってさすがに本気の出品が目立つ。残念ながら目録のものは外れていたので、手ぶらで帰る。そこから総武線で水道橋駅まで。駅前を南下しながら会計新刊書と古本の丸沼書店、芸能系に強い有文堂書店、英山堂書店、日本書房と見て歩く。神保町交差点近くの店は昨日行ったばかりなので、ちょっと裏に回る。ひさしぶりに少女まんがのくだん書房、邦楽と芸能のみはる書房、と見たところでこのへんにはシェア型書店の猫の本棚があったのだ、と思い出し白山通りを渡る。ここのところシェア型書店が増えてきた神保町だが、たただずまいでは猫の本棚がもっとも古書店らしく落ち着く感じだと思う。映画関係の本が多いのが特徴で、もう少し検討したいところだったが、時間切れである。出版クラブ会館で贈賞式だ。

例年通り司会進行を仰せつかり、なんとかこなす。パーティではさまざまな方とご挨拶することができた。終了後は青崎有吾さんの祝賀二次会へ。あいにく所用があって出られない予定だったのだが、角川編集者の方に乾杯の挨拶を頼まれてしまって、それでは断ることはできない。ありがたくお受けして、最初の賑やかしだけ出席させてもらった。早めに帰宅。

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