杉江松恋不善閑居 打ち合わせを3本も入れてしまっていた

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某月某日

午前2時半に起きて前日分の原稿を片付けたのは昨日書いたとおり。そのまま寝ずに仕事をして、午前8時半に行き着けの医院に行ってきた。1月前にピロリ菌退治の薬を飲んだので、その結果を調べる検査なのだ。薬剤を呑んで息を吹き込むというものだが、途中で5分間横になれと言われ、ベッドに横臥したらそのまま眠りそうになった。結果はすぐに出ないので、また来なければならないという。やれやれ。

戻ってまた仕事。芥川・直木賞のシーズンなので、普段とは違う原稿がいろいろ舞い込んでくる。それ関係で二本書かなければいけないのだが、以前から約束していた打ち合わせが三つもある。先方からではなく、私からお願いした案件なのでずらしていただくわけにはいかない。覚悟を決めて、外出した。

最初の一本は午前11時に渋谷駅の近くで。初めてお会いする編集者だったが、共通の関心事があって話は弾んだ。よかった。いったん帰宅して荷物を置き、出直して下北沢へ。14時にある案件について専門家のご意見を伺う予定なのだ。小一時間ほど話を聞かせてもらった。参考になり、今後の指針も見えてきたように思う。来てよかった。

さらに小田急線と地下鉄を乗り継いで某所へ。16時から約束がある。先日私から提案した企画について詳しい説明をするためにやってきたのだ。好意的に話を聞いてもらえたので、ほっと安心して帰宅する。

家に着いたら午後6時。まずは2本のうち1本を片付けて送る。夕食の後でもう少しがんばりたかったが、午前2時半から起きているのでもう耐えられない。明朝送ります、と編集者に連絡して布団に飛び込んだ。

緊張しているからだろう。午前3時に目が覚めた。なんとかそれでもう1本の原稿も書いて、送ってしまう。こんなペースで仕事をやっていたら絶対体を壊すが、今週だけ。

2本原稿を送ったことにより、7月末までに稼がなければいけない額への進捗率は85.92%となった。原稿を2本送って1.0、自分のための営業で1.0、他人のための営業で2.0、合計すると勤務評定は4.0となる。けっこうがんばったな、私。

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