杉江松恋不善閑居 旅の恥はかき捨て、帰ってきて書いた原稿は捨てずに送る

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某月某日

山梨で目覚める。解散したあと、他の家族は車で帰ったが、拙宅は近所の立ち寄り湯に入り、バスで甲府に向かった。実は甲府駅から近くまで夏季の間だけ登山バスが走っていたのだ。知っていたら行きも同じバスに乗ったのに。

甲府駅で小作に入り、ほうとうを食べる。帰りの足を相談したが、こどもはとにかく楽に帰りたいと言い、妻は一本で新宿まで行けるバスがいいと主張したのだが、バスは嫌だと反対された。私もそうだが、車酔いをするたちなのだ。となると特急列車で帰るしかない。甲府からだと身延線で富士まで行って東海道線で帰る手もありますが、と試しに行ってみたがすげなく却下された。

その通りに特急かいじで帰る。往復とも車内は、週明けに戻さなければならないゲラ作業でずっと忙しかった。帰宅してからもそれを続け、なんとか午後9時頃に終わる。さすがに疲れて就寝。起きて今までの間に、切羽詰まった原稿を2本書いて送った。本当はもう1本あるのだが、今日はゲラ戻しなどがあるので対応できるかどうか。これから倉庫に入って、引用文献を発掘しなければならない。版元の校閲に送るのである。2本原稿を送って勤務評定は1.0、7月末までに稼がなければならない額への進捗率は93.75%に達した。お金を稼がなければならぬ。

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