杉江松恋不善閑居 「浪花節で生きる!」映画祭1日目

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某月某日

渋谷にて「浪花節で生きる!」映画祭に。玉川奈々福さんプロデュースで、伊勢哲・田島空・川上アチカ監督の浪曲ドキュメンタリー映画を2日で7本上映する。すべて以前に観たことがあるのだが、スクリーンでもう一度観覧できるのはありがたい。16時20分から「国本武春の丹波道中浪曲記」。2008年に兵庫県丹波地方で「おさん茂兵衛」の新作を口演したときの記録映画で、道中や宴会の席上での国本武春による芸談が素晴らしい。18時40分から「浪曲師になってしまった」。2007年に入門したばかりで師匠・福太郎と死に別れた玉川太福が年季明けをして名披露目興行を果たすまでと、他の一門ながらその支えとなった大利根勝子が半生を語るのが並行で描かれる。上演の後に、東家三可子、天中軒すみれ、東家千春、三門綾、曲師の沢村まみ各氏によるトークがあった。まみさんが大利根勝子さんを「人としてここまで美しい生き方があったのか」と称賛したが、まさに同感である。

終演後はまっすぐ帰宅してお仕事。『芸人本書く派列伝』ゲラの再校に赤を入れ終わったので、本日編集者に手渡す予定である。そのあとはまた映画祭で、14時の回が終わった後、玉川奈々福さんとトークをする。平日の昼間なのでどのくらいの方が来てくださるのかわからないが、もしお時間があればどうぞ。

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