某月某日
本当はこの日から東海地方に家族旅行のつもりだったのだが、南海トラフ地震注意報が出たため残念ながら見送った。内陸部なら問題なかろうということで調べると、鬼怒川温泉にホテルの空きが見つかった。実は鬼怒川温泉は、都内からだと東武線の特急に乗れば一本で行ける身近な温泉地なのである。ということは今回、調べてみて初めて知った。
その特急に空き席がなく、北千住から南栗橋、新栃木、下今市と各駅停車を乗り換えて5時間弱かけてようやく鬼怒川温泉に到着する。たぶん来るのは初めてだ。定番の鬼怒川ラインくだりなどをして過ごす。写真がたくさん撮れた。これは、来るべき東方同人誌の資料となる。
持参した本は一冊だけ。水道橋博士『本業2024』(青志社)と向き合う夜。予約できたのはホテルきぬという温泉街からはちょっと離れた場所にある宿だった。そんな書入れ時に空いているなんてどんな外れの宿か、と半ば覚悟して行ったのだが、なかなかどうして素晴らしかった。建物はやや古めだが他の点にまったく文句はない。栃木牛を主にした夕食にも満足した。手頃な値段で探している方にはお薦めします。
鬼怒川のことはまた明日。