某月某日
本日が八月の千秋楽となる、お笑い浅草21世紀の木馬亭定例公演へ。歌のコーナーにゲストで天中軒月子さんが出演されるので、師匠の雲月会長にお誘いいただいていたのである。月子さんの出番は前半、「月に雲、地に歌、人に心」のキャッチフレーズは私が独演会のときにつけたものなのだが、気に入っていただきこの日も間のMCで言ってくださった。みなさんも三代目天中軒月子さんをどうぞご贔屓に。
終演後はそのまま浅草に残るつもりだが、忘れ物を思い出していったん自宅まで取りに帰る。引き返して浅草、今度は東洋館である。水道橋博士の生誕祭が毎年開かれる。それにご招待いただいていたのだ。この劇場がフランス座として使われていたときにビートたけしがエレベーターボーイをしていたことは有名だ。木戸で階段を使ってくれと言われ、そのエレベーターには乗れず。4階に上がってみると結構な入りでほぼ満員、補助椅子も出ているほどだった。こんなに人が入っている東洋館は初めて見たかもしれない。
イベントの内容は書かないが、最後のコーナーに登場した松村邦洋さんが全部持っていった。そして最後の最後にビッグサプライズが。これは博士が自分で書くだろう。
博士は物販で忙しくしていたので目礼だけして今度はエレベーターで降りる。とみさわ昭仁さんと担当編集者のKさんがいたのでちょっとだけ〆ようかということになり、付近をあちこち探すも、もう閉店時刻である。イベントは20時に始まり22時半前に終わったのだが、1時間繰り上げてもらえるとありがたかった。告知には、終演後は六区の夜をご堪能くださいとあった。いや、浅草の夜は総じて早いのである。ほら見ろ、行き場をなくした客が集合するから鳥貴族にとんでもない待ちができているじゃないか。出演者や会場の都合で仕方なかったのだと思うが、次回はできれば考慮いただけるとありがたい。
結局、空いていた中華一番星で口におしめりをくれることに。私は戻りの時間があり、20分ほどで失礼する。短い間だが密度高く飲むことができた。浅草の一日おしまい。