夕刻、浅草田原町の日本浪曲協会会館に届け物のため伺う。来年1月19日の東西浪曲会に関して、天中軒雲月会長とちょっとお話しする。この会、順調に前売りが伸びているので、早めに予約のお声がけをいただいたほうがいいと思う。
会館では曲師の玉川みね子さんとお会いした。来週の松浦四郎若2days、初日の28日に四郎若さんを弾いていただくようお願いしているので、ご挨拶をした。みね子さんの夫、故・玉川福太郎さんは四郎若さんの親友で、浪曲の若手として助け合った仲間でもあった。福太郎さんの葬儀で、「あんたがいなくなって、もうどうしていいかわからなくなりました」と述べられた弔辞には四郎若さんの誠実な人柄が表れている。
郵便局で四郎若さんに、東京・大阪の往復チケットを送った。ホテルからの確認メールもきた。あと1週間で興行である。みなさん、人柄が素晴らしく、一所懸命になんでもやられる四郎若さんをぜひこの機会に聴いてください。浪曲は人柄が出る芸だということが、四郎若さんを聴けばわかると思います。私の大好きな芸人さんです。
田原町から護国寺の光文社に移動しなければならないので、蔵前から都営大江戸線に乗る。その途中で古本フローベルグと御蔵前書房に寄ったが、これは通り道だから不可抗力というものだろう。光文社では新刊『日本の犯罪小説』に合わせてある方と対談をした。終了後、担当編集氏から念校のための最終確認を受ける。
それにしても早いですよね、11月刊なのにもう念校ですか、と言ったら変な顔をしている。いや杉江さん、10月21日書店搬入ですよ、と言われてびっくりした。10月下旬発売だったのか。ずっと11月だと思い込んでいた。道理でやたらと進行が早いと思っていたんです、と言ったら担当氏が逆にびっくりした顔になった。大丈夫かこいつは、と思われたに違いない。
近所の居酒屋で対談の打ち上げ。ほどほどの酔いで帰宅する。
とにかく9月28・29日は松浦四郎若です。どうぞご来場ください。