杉江松恋不善閑居 私はいかに同人誌原稿を落とさずに仕事読書を終わらせたか

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某月某日

2日ほどこの欄を書く余裕がなかった。笑っちゃうぐらいぎりぎりの進行だったのであ。土曜朝の段階で秋季例大祭原稿の進捗率は46%。ざっくり言うと毎回4万字くらいだから、残り2万字強を日曜日の午後2時までに書き終わらなければいけない。午後3時からは「ミステリちゃん」の収録があるからだ。かつ、どうしても読んでおかなければいけない本がこの時点で5冊ほどあった。ううう。

土曜日午後4時に進捗率は61%になり、いったん作業を中断して仕事読書へ。これで最低限のものは読み終わる。その後作業に戻ってから就寝した。

日曜朝は進捗率74%、つまり残り1万字くらいのところからまた書き始めた。ここまでくると加速がついているのでもう書けるはずなのだが、どうしたものかトンネル工事で硬い岩盤に当たってしまったような塩梅になった。書くほうはターボがかかっているのだが、進まない。モーターがフル稼働し回転数が最大になっているのに成果物が出ないのである。加熱して頭がくらくらしてくる。それでもなんとかまた進み始めたが、今度は時間との勝負になってしまった。どうしても2時には終わらない。何十分かはみ出してしまう。若林氏に連絡して収録開始を1時間遅らせてもらった。会場費がちょっと余分にかかるが仕方ない。がんばれ、私。

そして午後2時53分、ようやく脱稿。編集をお願いしている〈日々徒然。〉古翠氏にメールで送って、急いで家を出る。午後4時から収録を開始、間に合った。

それが日曜日で、月曜日はまた別の苦労があった。週明けの〆切原稿とその日の午後に予定されている「翻訳マッハ!」の準備だ。そう、「ミステリちゃん」と「翻訳マッハ!」を連日で収録する予定になっていたのである。この作業を黙々と進める。途中で古翠氏から表紙データが到着し、まずそちらを入稿した。そしてもう一つ、やらなければならない作業がある。

午後3時、そろそろ家を出ようか、と思ってメールを見たら、会場使用開始15分前の連絡が。えっ、嘘。午後4時開始じゃなかったんだっけ、と思って予定を見たら、たしかに午後3時からになっていた。うわっ、自分で予約しておいて間違えるな私。急いで酒井貞道氏にお詫びのメールを出して家を飛び出す。50分遅刻で到着し、なんとか収録を始められた。午後6時に会場を出る。

さあ、ここから急いで帰宅しなければならない。実は午後7時から、朝日カルチャーセンター新宿教室の講義がリモートで始まるのである。上に書いたもう一つの作業とはその準備である。特に問題はなく家に着いて、午後7時に始まる。新しい受講者も増えてなかなか充実した90分でした。

これで終わりだが翌日、つまりこれを書いている今日もぎっしり予定は詰まっている。とりあえず今から仕事読書と、本日午前中〆切の原稿を片付ける。午前中に別のアレの収録をやろうかと思っていたのだが、お願いして少し遅らせてもらった。何の収録だったかは、また別途。

というわけで私は充実した毎日を送っております。秋季例大祭が無事終わったら同人誌在庫の棚卸をして、次に備えなくちゃなあ。次とはつまり来年の博麗神社例大祭である。世界は同人誌で回っている。

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