杉江松恋不善閑居 また一つ歳をとってまた少し衰えた

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某月某日

昨日書いた原稿は3本。ほぼ家から出ずに仕事だけをしていた。先週までひょいひょいと出歩いていたので、数日は籠る生活をしたほうがいいだろう。昨日はそんなわけで勤務評定は1.5、11月末までに稼がなければならない金額への進捗率は14.44%になった。

しばらく前に一つ歳をとった。誕生日はなるべく明かしたくないのだが、年齢は書いてもいい。56歳になった。一般企業の定年まであと9年間、昔だったら4年間か。それで第二の人生に入れる気はしないので、65歳まではとりあえず働くつもりでいる。ただ、こういう仕事なので能力が落ちてしまったらそこで引退だろう。

怖いのは集中力が落ちていることと、物忘れがあることだ。集中力を高めるやり方は自分なりに研究しており、そこは一応企業秘密である。常に集中力が落ちているということは意識するようにしており、こまめに手を入れる癖をつけるようにしている。

物忘れのほうはもっと大変で、固有名詞はともかく形容詞や動詞が出てこないことがある。これは物書きをする上で致命的なので、四苦八苦している。このあいだ、「ざっかけない」に近いがもっと標準語に近い表現があったはず、と考え始めたが出てこなかった。たぶん~ないという表現のはずなのだが、まだ思い出せていない。そういう単語をメモするノートを作って、折に触れて見るようにしたほうがいいのかもしれない。

漢語は字で引けばある程度思い出せるので、ひらがな言葉なのだ。それが完全に出なくなったところでこの稼業はおしまいになる。

まだまだ終わるわけにはいかないので、弱くなってきた脳の働きを助ける工夫を考えないといけないのである。しんどいけど、この状態で頑張るしかないですなあ。

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