杉江松恋不善閑居 まんだらけ那由多と慶應義塾大学推理小説同好会

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某月某日

人には二種類ある。ツクダオリジナルの1/6弁天を買う者と買わない者だ。

いや、例によって仕事読書で午後まで過ごし、そのあとでこどもと池袋に向かったのである。池袋パルコの七階で「はじめてのウルトラマン展」が土日で開催されていたからだ。展示は親子連れ向けというか、就学前や学齢の児童が主たる対象だが、なかなかおもしろかった。体育帽をかぶってウルトラマンになりきり、とか企画者はけっこうな年齢だと思う。

それはそうと、終了後に近くのまんだらけ那由多に寄ったのである。グッズやフィギュアは買いだすときりがないので自粛しているが、一つだけ見れば買うものがあって、昭和うる星やつら関連だ。十代の頃に欲しくても買えなかったので、あのころの自分を供養するつもりで買っているのである。

ラムがあったので、集めているのを知っているこどもから買わないのか聞かれたが、要らないと答える。令和版のほうだからだ。令和版が好きではないということではなくて、そこまで買うとキリがないからである。令和版が始まる前に存在したものに限定している。と、棚を見ていたら、とんでもないものを発見してしまった。

当時うる星やつら関連の立体を一手に出していた、ツクダオリジナルの1/6弁天と、エルである。これは買わないとどうしようもない。というか1/6弁天は初めて箱入りで見たかもしれない。値段を見たら拍子抜けするほど安かった。あまり市場がないのだろうか。ありがたく精算して、出る。

この日は三田で慶應義塾大学推理小説同好会のOBOG会であった。コロナ依頼だから5年ぶりぐらいだろうか。ひさしぶりに会う人がたくさんいて、旧交を温めた。それほど遅くならずに帰宅。翌日に備える。

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