正午に家を出て、都内某所へ「現代の犯罪小説 modern crime club」の収録である。それが終わったら浅草へ。いよいよ立川談四楼『七人の弟子』(左右社)出版記念落語会の当日だ。会場の木馬亭に入る前に、前座さん用のお弁当を三つ買う。談四楼門下の談声さん、公四楼さん、談九さんが働いてくれることになっている。木馬亭には浅草21世紀劇団の猪熊ぽん太さんがいて、公演のお手伝いをしてくれた。
前座さんも来亭していよいよ準備にかかる。普段は浪曲が演じられている舞台に高座をしつらえ、音響の試験をする。手が空いたところで配布するチラシを組んでもらい、その間に私は木戸の設営をした。やがて左右社の編集Aさんがいらっしゃり、談四楼さんのご子息もいらっしゃって物販の支度が整った。談四楼さんが到着し、サイン本の作成も始まる。
それが一段落したところで開場となった。雨が降ってきたので若干早めである。公四楼さんと一緒に怒涛の如き勢いのお客さんをこなしていく。なんとか金額の間違いもなく乗り切れた。時計を見ればもう開演時刻間近である。この時間帯はいつも忙しい。
18時半、いよいよ始まった。
初天神 談声
夢の酒 半四楼
天狗裁き 只四楼
トーク 談四楼・杉江
中入り
明烏 談四楼
「明烏」は私からのリクエストである。場所は吉原間近の木馬亭、となればご当地ネタしかないでしょう、ということで。この噺の源兵衛と多助は落語登場人物のエッセンスだと思う。ひさしぶりに聴けて嬉しかった。トークは枕とかぶらないように本の成立について伺うということで。この日のお目当ては先行販売だったということもあるが、通常の物販では考えられないくらいの冊数が出た。ありがたいことである。
次は12月1日の立川寸志さん落語会に談四楼さんがゲスト出演されるので、そこでの販売ということになる。すでにチケットは売り切れだが、ご来場される方はぜひ。
終演後は某所で関係者による打ち上げ。あまり遅くならないうちに失礼して帰宅した。少しは親孝行ができただろうか。