今年もやります。リアルサウンド認定ミステリーベスト10選定会議。
さまざまなミステリーランキングがありますが、人気投票ではなく議論で順位を決めるものはこれだけ。国内編は千街晶之氏(「短いのが好き」)、若林踏氏(「ミステリちゃん」)と杉江松恋、海外編は川出正樹氏(「翻訳メ~ン!」)、酒井貞道氏(「翻訳マッハ!」)と杉江がそれぞれ選考役を務めます。結果は12月中旬から下旬にかけて順次発表の予定です。
前もって各自から推薦された候補作を取りまとめたところ、以下のようになりました。期間は2023年11月1日~2024年10月31日の奥付準拠。この中から2024年度のいちばんおもしろかった、読むべき作品が選出されます。
ご期待ください。
【国内編】作品名五十音順
『明智恭介の奔走』今村昌弘(東京創元社)
『永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした』南海遊(星海社FICTIONS)
『了巷説百物語』京極夏彦(KADOKAWA)
『彼女が探偵でなければ』逸木裕(KADOKAWA)
『虚史のリズム』奥泉光(集英社)
『地雷グリコ』青崎有吾(KADOKAWA)
『それは令和のことでした、』歌野晶午(祥伝社)
『探偵は御簾の中 同じ心にあらずとも』汀こるもの(講談社タイガ)
『日本扇の謎』有栖川有栖(講談社)
『バーニング・ダンサー』阿津川辰海(KADOKAWA)
『伯爵と三つの棺』潮谷験(講談社)
『春のたましい 神祓いの記』黒木あるじ(光文社)
『檜垣澤家の炎上』永嶋恵美(新潮文庫)
『ぼくは化け物きみは怪物』白井智之(光文社)
『ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に』斜線堂有紀(双葉社)
『密室偏愛時代の殺人 閉ざされた村と八つのトリック』鴨崎暖炉(宝島社文庫)
『乱歩殺人事件 「悪霊」ふたたび』芦辺拓・江戸川乱歩(KADOKAWA)
『六色の蛹』櫻田智也(東京創元社)
【翻訳篇】作品名五十音順
『悪なき殺人』コラン・ニエル/田中裕子訳(新潮文庫)
『エイレングラフ弁護士の事件簿』ローレンス・ブロック/田口俊樹訳(文春文庫)
『グッド・バッド・ガール』アリス・フィーニー/越智睦(創元推理文庫)
『死はすぐそばに』アンソニー・ホロヴィッツ/山田蘭訳(創元推理文庫)
『白薔薇殺人事件』クリスティン・ペリン/上條ひろみ訳(創元推理文庫)
『精霊を統べる者』P・ジェリ・クラーク/鍛冶靖子訳(東京創元社)
『大仏ホテルの幽霊』カン・ファギル/小山内園子訳(白水社)
『魂に秩序を』マット・ラフ/浜野アキオ訳(新潮文庫)
『終の市』ドン・ウィンズロウ/田口俊樹訳(ハーパーBOOKS)
『テラ・アルタの憎悪』ハビエル・セルカス/白川貴子訳(ハヤカワ・ミステリ)
『ビリー・サマーズ』スティーヴン・キング/白石朗訳(文藝春秋)
『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』ベンジャミン・スティーヴンソン/富永和子訳(ハーパーBOOKS)
『ボタニストの殺人』M・W・クレイヴン/東野さやか訳(ハヤカワ・ミステリ文庫)
『ほんとうの名前は教えない』アシュリイ・エルストン/法村里絵訳(創元推理文庫)
『魔女の檻』ジェローム・ルブリ/坂田雪子監訳・青木智美訳(文春文庫)
『身代りの女』シャロン・ボルトン/川副智子訳(新潮文庫)
『喪服の似合う少女』陸秋槎/大久保洋子訳(ハヤカワ・ミステリ)
『両京十五日』馬伯庸/齋藤正高・泊功訳(ハヤカワ・ミステリ)