杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭東家三楽浪曲教室発表会と浦和宿古本まつり

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某月某日

浅草木馬亭で、東家三楽浪曲教室発表会が行われたので聴きに行く。お江戸広小路亭で続いている教室で、故・玉川福太郎など浪曲界の重鎮が講師を務めている。発表された中にはなかなかいい声の方もいて退屈しなかった。おひとり、声と節はいいのだが、カミシモの振りが完全に逆なので気になって内容が頭に入らなかった人がいた。残念。単純なことだから誰か教えてあげればいいのに。観客から見て右手が上だから舞台の奥は常にそっち。偉い人や家の中にいる人はそっち側にいて、左の下手に目下の者はいる。訪問者もその方向から入ってくる。この原則を頭に入れるだけで、混乱せず演じられるようになるはずである。要らぬおせっかいではあるが。

終了後、浦和宿古本まつりに足を伸ばした。何もないから帰ろうか、と思ったところで岡八郎の持っていない著書を発見した。この古本まつりは必ずこういうことがあって相性がいい。逆に、いつ行っても何も見つからない古本まつりもあって、これは出展する業者が私の好みから外れているのだと思う。赤羽に行き、閉店間際の紅谷書店をちらりと見て帰る。

本日はこれから立川へ。小さな遠征が重なる。

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