杉江松恋不善閑居 「極付演芸大忠臣蔵2024」と清澄白河・しまぶっく&千束・カストリ書房

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某月某日

備忘のための日記続き。

先週土曜日は有限会社宮岡博英事務所主催の年末恒例、「極付演芸大忠臣蔵2024」であった。最初はお江戸日本橋亭での開催だったのだが、改築のため使えなくなってしまったので今年は深川江戸資料館小劇場になっている。

ちょっと遅れてしまったので、せっかくだから、と近所のしまぶっくに立ち寄ってから会場入りした。アート系が充実しているが、その他の硬めな人文科学書も多い。演芸の棚を見ていたら『絶滅危惧職 講談師を生きる』の文庫があったので思わず購入してしまった。人にあげてしまって文庫は手元になかったのである。

そこから急いで会場入りし、残りのプログラムを鑑賞した。トリの五代目天中軒雲月さんは先月の定席中に喘息の発作が出て、しばらく入院加療されていた。そこからの復帰の舞台となる。演目は「瑶泉院 涙の南部坂」、曲師は沢村博喜さん。喘息と聞いていたので少し心配だったが、それを思わせない見事な舞台で安堵した。よかったよかった。

来る1月19日は夜の部にその天中軒雲月さんをお迎えしての「東西浪曲会」である。もう3週間を切ってしまった。まだ残席はあると思うので、予約はお早めに。

終演後は半蔵門線とバスを使って台東区の千束へ。移転してからまだ足を踏み入れていないカストリ書房で、遊廓文芸マーケットが開催されているのである。以前のお店は特殊浴場街から至近の位置だったが、今は弁財天前にある。ここでいろいろ買ったら一万円以上のお会計になっていた。まあ、仕方ない。少し掘り返したい棚もあったのだが、近所で開かれる忘年会に参加する約束なので急いで向かう。気の置けない人たちと深更まで。

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