午前中は「エンタメ丼」の収録で終わり、動画をアップしたところで急ぎの用事が入る。慌てて手配をし、なんとか形になった。これは次の記事で紹介する。
午後になって外出し、JRと東武線を乗り継いで川越へ。西武本川越駅前のペペで3日から古本市が開催されているのだ。
古本市もいくつか周っていると奇妙な既視感に襲われることがある。デジャヴュ、ではなくて棚の中身が共通しているからだ。複数の古本まつりに続けて参加する業者はいるから、同じ在庫を持ってくることになる。場合によっては本の並びまでそのままということもあるので、これは既に見た棚のはず、という感覚がこみ上げてくるわけである。経験で言うと、ペペ古本市と南大沢古本まつりは棚の重なりが多い気がする。埼玉と多摩地区の行事だからだろうか。
そんなことを考えながら見ていると、利根川書店のワゴンで足が止まった。利根川書店は浦和に店舗を持っていたが、今はもう開けていないはずだ。こうやって行事参加をしてくれると健在だとわかって嬉しい。丹念に見ていたら、米子市公会堂で開催された浪曲興行のチラシを発見した。トリは京山華千代である。嬉しい。これは買い。
もう一つ、玉川勝太郎の色紙も見つけた。芸人の色紙は直接貰ったもの以外はあまり興味がないのだが、玉川勝太郎は別だ。三代目はよく揮毫していたと聞くのでそっちかな、と思いつつ買ったのだが、あとから教えてくれる方があって、なんと二代目だと判明した。二代目玉川勝太郎の色紙。嬉しい。
さらにさらに見ていると、浪曲の番付が複数あるのが目に入った。何年のものかわからないが全部買いである。だって安いんだもの。ダブったかどうかは後で確かめればいい。
そんなわけで利根川書店のワゴンだけで、いくつも大発見をしてしまった。川越まで来た甲斐があった。ありがとう利根川書店。どうぞお元気で。
帰宅してから確認したら、購入したうち二枚が声明社製の昭和二十八年のもので、しかも家にあったことがわかった。昭和二十八年が三枚。合わせて八十四年。