杉江松恋不善閑居 寸志トリ噺に浪曲じゃりン子チエ、陰陽師、肥後琵琶などなど〈スギエゴノミ〉

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某月某日

本日は19時よりアートスペース兜座にて〈寸志トリ噺50席〉です。きわめて近い将来の真打昇進を見据えて、立川寸志さんが披露目興行でかけるトリネタを50席貯めていく試み。本日も皆様のご来場をお待ちしております。

また、今週末4月12日(土)には関西浪曲の若きホープ、真山隼人が沢村さくらと共にはるき悦巳『じゃりン子チエ』(双葉社)の浪曲化に挑む試みの、東京公演第二弾があります。今回は猫たちが主役。小鉄とアントニオ・ジュニアの世代を超えた闘いと友情をお聴きください。会場は北区王子の北とぴあペガサスホール。14時開演です。

さらにもう一つ。緊急開催が決まったのが5月16日(金)です。熊本県から肥後琵琶奏者の岩下小太郎の来京が決定、急遽「肥後琵琶と浪曲のひるさがり」と題する公演を行うことになりました。会場はアートスペース兜座で、14時開演。浪曲側は東家三可子・玉川鈴のお二人が迎えてくださることになりました。小太郎・三可子の共通点といえば、今井雅子原作の「膝枕」をそれぞれ演じていることです。今回はお二人に「膝枕」共演もお願いしました。どうぞお楽しみに。

続いて〈スギエゴノミ〉のお知らせです。アートスペース兜座を一日借り切っての演芸会、次回は5月24日(土)です。11時からはいつも通り、〈目指せ年季明け!勉強会〉で、修業中の天中軒かおり・玉川絹華が、それぞれ沢村博喜・玉川さとの絃を借りて口演をいたします。毎回三席で、今回は絹華が二席です。

14時からはこれもいつも通り、〈木村勝千代独演会season5 日本橋から世界へ〉。現在唯一の木村派である勝千代が広沢美舟と組んで行う浪曲会です。圧倒的声量で聴かせるのは、清水一朗原作「相合舟」ほか一席。ぜひ、勝千代を浴びにいらしてください。

夜の部は18時から〈広沢菊春独演会in兜町〉。広沢菊春が相三味線の広沢美舟と共に、二代目広沢虎造の持ちネタでもあった国定忠治の連続読みに挑戦中です。今回は「火の車お万」の予告が出ております。もちろんここから聴いても十分楽しめます。ぜひ。

〈スギエゴノミ〉次回は7月13日(日)の予定で、午前の部〈目指せ年季明け!勉強会〉と午後の部〈木村勝千代独演会〉は同じ。夜の部は、二代目東家浦太郎門下の東家孝太郎が曲師・沢村まみと共に兜座初見参。もともと民俗音楽演奏者だった孝太郎はホーメイや口琴などさまざまな技芸の持ち主で、倍音浪曲と名付けた独特の声音を駆使します。その響きを味わいに来てください。

さらにさらに、〈スギエゴノミ〉前日は既報の通り、小田原三の丸ホールにて夢枕獏原作『陰陽師』に天中軒すみれ・広沢美舟が挑む会もございます。大会場を陰陽師ファンで埋め尽くすことができるか。

というわけでさまざまな演芸会を準備してみなさまに楽しんでいただきたいと思っております。今後ともどうぞご贔屓のほどを。

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