不善閑居
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杉江松恋不善閑居 プレスポ八潮古本市と木馬亭八月定席四日目&真山隼人ツキイチ独演会
某月某日 木馬亭定席に開口一番からいられる幸せな日だった。実は日本浪曲協会の現役浪曲師の中で一人だけ、玉川き太さんを聴いたことがなかったのである。太福さんの二番弟子だ。一番弟子のわ太さんは大師匠・福太郎似というか、声質ではなくて声量が多い。いわゆる馬鹿声というやつで、これは誉め言葉なのである。き太さんはそこまでの大きさではないが、艶のあ...
杉江松恋不善閑居 木馬亭七月定席三日目と高円寺・本屋 本の実験室
某月某日 12時15分から浅草木馬亭で定席公演なので、それに合わせてもろもろ準備をしていたところ、大阪から電話が入る。一心寺浪曲寄席で来年1月19日に行われる東西浪曲会のチラシを配っていただけることになっていたのだが、手違いで届いていないとのことである。とりあえず三日間興行の中で初日は仕方なく、二日目以降にお願いしようということで宅急便で送る相談をした...
杉江松恋不善閑居 草薙・りぶらりお&狐ヶ崎・ふしぎな古本屋はてなや
某月某日 午前6時に家を出て浜松まで向かうつもりだったのだが、なんだかんだやらなければならないことがあって2時間ほど遅れる。それならば、と方針変更をして東海道本線草薙駅を目指した。先日のリベンジである。 草薙駅で降りたら、ひたすらまっすぐ北上する。静岡鉄道の北側に静岡県立大学があるのだが、そこまでは行かず手前の住宅街の中へ。春先にはみかんの無人販...
杉江松恋不善閑居 『芸人本書く派列伝』校了
某月某日 この日から浅草木馬亭の定席が始まるので駆けつけようと思ったが、正午近くになってさまざまな問題が起きて果たせず。『芸人本書く派列伝』が校了になるので、ぎりぎりで確認しなければならないことがいくつかあったのだ。なんとかそれをこなして編集者がけりをつけてくれる。これで問題なし。8月末には本が店頭に並ぶことになる。自分としては『読みだしたら止まらない...
杉江松恋不善閑居 三浦海岸・古本屋汀線
某月某日 7月最終日なのだが、相変わらず仕事がうまく進まないのであきらめて外出する。いや、最低限のことはしているのだけど。 向かうのは神奈川県三浦半島である。京急線の終点、三崎口と三浦海岸駅の中間あたりに古本屋汀線というお店がある。比較的新しくて、まだできてから1年ぐらいだろうか。普段は事務所営業だけなのだが、月に1週間だけそれを開放して店舗に客...
杉江松恋不善閑居 恵比寿・九曜書房復活。
某月某日 あまりに湿度が高くべったりと肌に貼りつくような空気に閉口する。仕事をしなければならないのだが、あまりにも頭が回らないので松浦四郎若のチラシを作り直す作業をした。8・9月の定席に置いていただく予定。 夕刻になっても湿度が下がらないために体感の不快さはまったく変わらず。だが、仕方ないので外出する。以前は武蔵小山駅にあった九曜書房が、恵比寿駅...
杉江松恋不善閑居 「浪曲で生きる!映画祭」二日目と沢村さくら&天中軒すみれ「曲師の会」
某月某日 午前10時に家を出て、渋谷へ向かう。ユーロライブ渋谷で「浪曲で生きる!映画祭」観覧と、14時の上映回後にプロデュースの玉川奈々福さんに対談のお相手としてご指名いただいたので、そのためである。上映は12時の「浪曲師 葵わか葉リターンズ」からなのだが、ユーロライブの下にあるカフェで、『芸人本書く列伝』の担当Yさんとゲラの受け渡しをするのである。渡...
杉江松恋不善閑居 「浪花節で生きる!」映画祭1日目
某月某日 渋谷にて「浪花節で生きる!」映画祭に。玉川奈々福さんプロデュースで、伊勢哲・田島空・川上アチカ監督の浪曲ドキュメンタリー映画を2日で7本上映する。すべて以前に観たことがあるのだが、スクリーンでもう一度観覧できるのはありがたい。16時20分から「国本武春の丹波道中浪曲記」。2008年に兵庫県丹波地方で「おさん茂兵衛」の新作を口演したときの記録映...
杉江松恋不善閑居 ウルトラと浪曲、そして古本市
某月某日 午前中は池袋サンシャインシティにてウルトラヒーローズEXPO2024、午後は浅草木馬亭で日本浪曲協会主催の「浪フェス」というイベント尽くしの一日だった。ウルトラヒーローズEXPOについてはまた改めて書くかもしれない。 「浪フェス」はたぶんフジロック開催期間ということを意識しているのではないかと思う作りで、ふだんは場面転換のために閉まる幕...