不善閑居
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杉江松恋不善閑居 草薙・本屋りぶらりおに振られて熱海・ひみつの本屋
某月某日 青春18きっぷの時季になったので、ちょっと遠出をすることにした。とりあえず出かけなければいけない用事があるのである。 朝いちばんに出て、まずは小田原へ。ここで事務処理をする。なんでもかんでもリモートでやれるようになった世の中だが、お役所仕事の中にはどうしても現地に行かなければならないものも存在するのである。小田原城三の丸ホールにてその用...
杉江松恋不善閑居 他人を巻き添えにして責任を取る覚悟がないなら何もするな
某月某日 変な時間に目が覚めて二度寝してしまったもので、午前中はあまり仕事が進まず。昼過ぎに家を出て都内某所にてインタビューである。駅を出たところでとんでもない雨雲が向かってくるのが見えたのでビニール傘を買ってしまった。ところがインタビュー終了後に見たら雨なんてケもないような天気になっており、丸損である。いや、濡れて風邪を引くのはいやだから、これでいい...
杉江松恋不善閑居 昨日は日本推理作家協会の理事会でした
某月某日 午前中に動画の収録、あとは酷暑に耐えかねて一日在宅していた。午後2時から日本推理作家協会の理事会だったが、とりあえず発言することはないので聞き役に回る。あとは仕事読書をしていた。原稿は書いていないので稼ぎもゼロ。こういう日もあるのだよ、と自分に言い聞かせるも、何か落ち着かない。勤務評定は-1.0である。 仕事をしなくちゃ、仕事をしなくち...
杉江松恋不善閑居 会社員時代の同期がとても出世していた
某月某日 すでに情報が出ているが、8月末に〈水道橋博士のメルマ旬報〉で連載していた『芸人本書く派列伝』が単行本として刊行されることが決まっている。ここしばらく、日常業務をこなしながらその初校に赤を入れていた。それを編集者に戻すと同時に、やらなければならないことがある。校閲のために、本を編集部に送る作業である。これが結構な難問であった。 『芸人本書...
杉江松恋不善閑居 旅の恥はかき捨て、帰ってきて書いた原稿は捨てずに送る
某月某日 山梨で目覚める。解散したあと、他の家族は車で帰ったが、拙宅は近所の立ち寄り湯に入り、バスで甲府に向かった。実は甲府駅から近くまで夏季の間だけ登山バスが走っていたのだ。知っていたら行きも同じバスに乗ったのに。 甲府駅で小作に入り、ほうとうを食べる。帰りの足を相談したが、こどもはとにかく楽に帰りたいと言い、妻は一本で新宿まで行けるバスがいい...
杉江松恋不善閑居 土日は山梨
某月某日 この土日は、こどもが小学校時代に親しくさせてもらっていた学童保育クラブの保護者で集まり、山梨県の某所に行っていた。そんなわけで仕事は一回休み。こんな日があってもいいだろう。写真は神殿めいた偉容の砂防ダム。
杉江松恋不善閑居 肥後琵琶VS浪花節!
某月某日 なんとか2本原稿を書いて送った。これはレギュラー原稿で、イレギュラーがはみ出してしまう。編集者に送れるお詫びのメールを送り、外出する。肥後琵琶と浪花節の会なのである。 いつものアートスペース兜座近辺に来てみると、太鼓の音がしてやたらと賑やかである。盆ダンスと書いた立て看板がある。なんと、盆踊りの日であったか。防音があるか...
杉江松恋不善閑居 今日は肥後琵琶VS熊本浪曲
某月某日 昨日は一日仕事読書で成果物はできなかった。芥川・直木賞を優先して後回しにしていたことを片付けていたということもある。勤務評定としては-1.0だが、これは仕方ない。 朝からここまで原稿を2本送った。7月末までに稼がなければいけない額への進捗率は88.02%である。 本日は熊本から肥後琵琶奏者の後藤昭子さん・岩下小太郎さんの師弟がいら...
杉江松恋不善閑居 芥川・直木賞と寸志トリ噺五十席、学芸大学・流浪堂
某月某日 午前2時半に目が覚めたので、そのまま起きて仕事をする。午前7時半、半蔵門にあるFM東京へ。ユージさんがパーソナリティを務めるOne Morningに芥川賞予想で読んでいただいたのだ。これで3回目になるのかな。web本の雑誌と同じ予想で本命をお話しした。 途中で散髪をして戻り、11時まで仕事。また家を出て都内某所にある新聞社にて対談のお仕...
杉江松恋不善閑居 私に命令しないでください。お願いね。
某月某日 かなり切羽詰まった状態だったのだが、まずインタビュー構成を一つ片づけた。右の肩の荷が下りる。すとん。続いて文庫解説に取り掛かる。実はこれが書けなくてずっと呻吟していたのだ。最初から順番に書こうと思っていたのだが、無理だと諦めて途中から始めた。そこから書いて尺を稼ぎ、前を継ぎ足そうと思ったのだ。ところが、書いているうちにここが最初でいいんだ、と...