不善閑居
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杉江松恋不善閑居 第七回博麗神社秋季例大祭新刊『博麗霊夢、お帰りなさい』
コロナ禍で春の例大祭が中止になったため、一年も間が空いてしまった。杉江松恋の個人サークル〈腋巫女愛〉は、博麗神社秋季例大祭に出展して〈博麗霊夢の日々〉シリーズの13作目になる最新刊、『博麗霊夢、お帰りなさい』を頒布開始します。ブースは西1号館さ02ab(会場を入って右に進み、さらに右に曲がって奥から2番目の列)、頒布価格は500円です。今回も表紙は〈...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭十月公演総括
某月某日 浅草木馬亭十月公演を振り返る。 しろうとの判断ではあるが、それぞれの位置での今回のベストはどの一席だったかを考えてみたいと思う。あくまで浪曲しろうとの好みということで。 ■ベスト前読み。 今回の前読みは奈みほ「鹿島の棒祭り」、稜「出世定九郎」、三可子「馬子唄しぐれ」、千春「唐人お吉」、すみれ「山内一豊...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭十月公演七日目
某月某日 浅草木馬亭十月公演千秋楽。一回は通しで興行を全部聴くということを浪曲についてやらなければいけないと思っていた。そうしないと見えてこないことがあるはずで、今回の七日間は、自分にとって非常に勉強になった。こういう意図で今日は番組が組まれているのかな、などと推測する楽しみもあったし。 双葉山 東家三可子・東家美 ...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭十月公演六日目
某月某日 木馬亭定期公演も残すところあと二日。今月はなんとか皆勤できそうだと気負って行ったらなんと口開けの客になってしまった。いつもよりも出足が遅い。木戸に見知らぬ女性がいたが、あれは21世紀劇団の方か、それとも新しい入門者か。 みみず医者 東家志のぶ・馬越ノリ子 命の振袖 港家小そめ・玉川祐子 吉良の仁吉 国...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭十月公演五日目
某月某日 前日にあった嫌なことの記憶を振り払いつつ木馬亭へ。十月公演五日目の本日は、体調不良でしばらくお休みをされていた天中軒雲月さん復帰の日なのである。また、コロナ禍でしばらく来京できなかった天光軒満月さんも戻ってこられる。ここで来なければ漢が廃ると思ったお客さんが木馬亭へ続々と詰めかけてくる。 山内一豊の妻 天中軒すみ...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭十月公演四日目
某月某日 木馬亭の前にちょっと寄り道を、と思って南千住の大島書房を訪ねたが、開いてなかった。日曜日お休みだったっけ。11時開店じゃなかったっけ。しかし古本屋の開閉店時刻は流動するものなのである。健在であることを確認したかったが後日を期して諦める。その代わりに浅草で地球堂書店に立ち寄った。相変わらずしっかりした値付けだが、文学や古典芸能関...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭十月公演三日目・元町中華街「カフェ関帝廟」
某月某日 木馬亭の十月公演は三日目。土曜日で人出が多いことは予想されたが、今日も今日とて浅草へ。案の定、かなりの大入りであった。 馬子唄しぐれ 東家三可子・伊丹英幸 宮本武蔵 一乗寺下り松の決闘 天中軒景友・沢村美舟 幡随院長兵衛 桜川と黒鷲 東家孝太郎・伊丹秀敏 甚五郎旅日記 小田原の猫餅 玉川奈々福・...
杉江松恋不善閑居 第三十三回玉川太福独演会
しばらく時間を潰した後に浅草に帰ってくる。実は夜も公演があるのだ。木馬亭を出るときにばったりお会いした沢村豊子さんに「あんた、太ちゃんの公演は聴いていかないの」と声をかけられたが、もちろん聴きますとも。時間が空き過ぎちゃうので散歩していただけです。月例の玉川太福独演会だ。ソーゾーシーが全国公演の途中ということで、本日はゲストに仲間の立川吉笑さん。前講...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭十月公演初日
某月某日 本日より浅草木馬亭十月公演の初日である。先月19日に寄席の客席人数制限が撤廃になった。その影響がどうなっているかを確かめに行かなくては。というわけで木馬亭へ。 これまでは白紐で客席が括られるという形で千鳥状に座れない場所があった。それはなくなっているが、前列二つが使用不可というのはそのまま。客席の入りはまずまずというとこ...
杉江松恋不善閑居 浅草木馬亭にて「イエス玉川・玉川太福古今浪曲共演」
某月某日 仕事を早々に終わらせて浅草木馬亭へ。ここのところ毎週複数回訪れることも多かったので、ずいぶんご無沙汰しているような感覚がある。だが、実際は1週間前に目黒のふげん社で東家一太郎さんの浪曲レッスンを受けたばかりだ。1週間で禁断症状が出るということか。浪曲成分を補充し続けないと駄目な体になっているということか。 本日の会はイエ...