不善閑居
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杉江松恋不善閑居 自粛生活1日目「掃除の窓」
4月8日 新型コロナウイルス対策による緊急事態宣言発令の1日目。仕事などで無理なとき以外は、これが終わるまで、記録をつけていこうと思っている。戦争日記みたいなものだ。 といっても座業のライターにとって、外出自粛の日々は普段とそれほど変わらない。他の家族が平日に在宅しているかどうかの違いくらいである。彼らもそれぞれにやること...
杉江松恋不善閑居 〈新鋭作家さん、いらっしゃい!〉引っ越し先を募集します※追記あり
新型コロナウイルスとはまったく関係なく、仕事が遅いせいでいろいろまずいことになっているのだが、それとは別に書いておきたい。 昨年後半、エキサイトレビューで〈新鋭作家さん、いらっしゃい!〉という連載を始めた。デビュー作、そこから多くても三冊目までの新人だけを対象にして書評をするという企画で、毎週月曜日に更新してもらっていたのである。ミステリーから純文学ま...
杉江松恋不善閑居 twitter文学賞のこと
3月7日の第10回twitter文学賞発表会をご視聴いただき、御礼申し上げます。動画はyoutubeで、すべての投票結果も以下のurlでご覧いただけます。動画の終わりには過去10回を振り返るというおまけも付いているので、よろしければどうぞ。 豊崎由美さんからtwitter文学賞の構想を打ち明けられ、登壇者としての出演依頼を受けた...
杉江松恋不善閑居 自由業の人間が絶対にやってはいけないこと
自由業だからといって、なんでも自由にしていいわけではない。 これは当たり前のことで、なんでもできるからこそ、自分を戒めなければならないのである。そこらへんを勘違いして好き勝手にやっていたら、いずれとんでもないことになる。 世の中には、とんでもないことになったらそれを糧にしてさらに上に行っちゃうような化け物もいる。いるにはいるがそれは一握り...
杉江松恋不善閑居 1万円くれる感想文キャンペーンと本の推薦文のこと
この週末にやってくる台風は類例のないほどの強烈なやつだそうなので、どうぞみなさまご用心ください。拙宅もそれに備えてベランダの片付けやら戸締りやらせねば。風速50メートル、急いでやらなきゃこりゃことだ。 そんな折に済んでしまった話を蒸し返して恐縮なのだけど、数日前に新潮社の宣伝部が、百田尚樹氏をヨイショする感想文を書いて図書カードを貰おう、という...
杉江松恋不善閑居 2019年8月~9月の浪曲鑑賞記録
8月から9月にかけての浪曲鑑賞記録である。いちばん大きな発展は、玉川奈々福さんの主催するガチンコ浪曲講座に9月から通い始めたことだろう。ある人から「やはり自分でやってみないと節も啖呵も良し悪しの本当のところはわからないですよ」と教えていただき、急遽申し込んだ。そうなのだ、音楽の側面がある浪曲は門外漢にはどうしても踏み込めないところがある。それ...
杉江松恋不善閑居 2019年6月~7月の浪曲鑑賞記録
ゆえあって最近、再入門のつもりでまとめて浪曲を聴いている。記録をつけていて、6月から7月にかけては14公演に足を運んでいた。うち、1日で2公演行っているところがいくつかある。最も衝撃を受けたのは、7月9日に聴いた、京山幸枝若「尾張大八」だった。あれを10代とか20代のうちき聴いていたら、たまらなくなって弟子入りしていたかもしれない。それくらいびっくり...
杉江松恋不善閑居 第160回芥川・直木賞の夜
「あなたはまだ本を増やそうというわけ」 呆れたように豊崎由美さんに言われた。 まあ、見るだけ、見るだけ。 昨日、1月16日には第160回芥川賞・直木賞選考会があった。 最近の恒例として、下北沢B&Bでライブビューイングのイベントがある。井上トシユキ・栗原裕一郎・荻野ペリー三氏が出演される生中継があるが、それをお客さんと...
杉江松恋不善閑居 プレゼント
クリスマスイブということでこれまで貰ったプレゼントのうち、気に入っているものを。 これは何かというと、私なのだそうである。よく見るとわかるのだが、A4のコピー用紙の裏に書かれている。本当は、手は二本ともついていたはずなのだけど、どこかに行ってしまった。粘着テープでくっつけてあったので、経年劣化で剥がれてしまったらしい。 物書きの家...
杉江松恋不善閑居 第五回博麗神社秋季例大祭参加ご報告
第五回博麗神社秋季例大祭、無事に参加してきました。 サークル腋巫女愛としては12冊め、二次小説〈博麗霊夢の日々〉シリーズとしては11冊目となる新刊『博麗霊夢、ごちそうさま』も多くの方に手に取っていただけました。お礼申し上げます。また、お手伝いいただいた方、表紙画を描いてくださった赤色バニラのくまさん、編集を今回も引き受けてくださった日々徒然。の...